「オフショア積立をやめたい」という相談が、いまも届きます。ブログを11年続けてきて、繰り返し相談を受けてきたテーマです。
投資家JACKです。私自身、2011年に契約した海外の積立を10年続けて、約300万円を払い、解約時に戻ったのは約150万円でした。その後、解約を考える方300名超とメールでやり取りしてきました。私が代わりに手続きをすることはありません。私の経験にもとづく手順をお伝えし、実際の照会や申請はご本人に進めていただく形です。
その中で分かったのは、手続きが止まる状況は、主に次の9つに分けて考えると整理しやすいということです。1人に複数当てはまることもあります。
この記事は、あなたがどれに当てはまるかを選んで、次にやることだけを読めるようにした入口です。上から順に読む必要はありません。自分の状況のところだけ読んでください。
- 紹介者と連絡が取れない、または解約を拒否された
- IFAが分からない、契約書類が見つからない
- 契約して間もない。初期口座の期間中にいる
- いくら戻るのか分からないまま、放置している
- 書類は届いたが進まない。お金が着金しない
- 解約の代行に十数万円以上を提示された
- 問い合わせたが、返事が来ない
- 支払いを止めていて、契約がどうなっているか分からない
- 解約するか、減額や停止にするか迷っている
どれに当てはまるとしても、最初にやることは同じです。まず手元の契約書類やメールを確認してください。書類が見つからない方は、下の「2. IFAが分からない、契約書類が見つからない」から読んでください。
1. 紹介者と連絡が取れない、または解約を拒否された
私に届く相談の中でも多いものです。「二年以内は無理です」「今やめたら大損ですよ」と言われて止まっている方、そもそも連絡が返ってこない方。
先に結論を書きます。私が確認してきた契約書類の中で、紹介者の許可を解約の条件とする記載は見当たりませんでした。解約の申請は、契約者本人から、海外のIFAか契約先の保険会社に対して行うものでした。ご自身の契約の手続き先と必要書類は、契約先にも確認してください。
担当IFAが分かる方は、公式の連絡先かを確認したうえで、対応言語と連絡方法を確かめてから直接連絡してください。氏名と生年月日と証券番号を添えて、解約に必要な書類と手続きを案内してほしいと伝えます。IFAが分からない方は、下の2へ進んでください。
「二年以内は解約できない」は本当か|紹介者に拒否されたときの対処
2. IFAが分からない、契約書類が見つからない
これも多い相談です。紹介者にしか連絡したことがなく、IFAの名前を知らない。書類がどこにあるか分からない。
この場合は、契約先の保険会社を特定するところから始めます。契約時のメールを「policy」や会社名で検索する。クレジットカードや口座の明細で、引き落とし先に手がかりがないか確認する。契約先が分かれば、公式サイトの契約者向け窓口から、担当のIFAを教えてもらえるか問い合わせる流れに入れます。
IFAの移管を申し出たときの対応で、その代理店の姿勢が分かる
3. 契約して間もない。初期口座の期間中にいる
契約から1年、2年。毎月の支払いが重い。でも「二年以内は解約できない」と言われた。
「二年以内は解約できない」と言われた方も、まず契約書と約款で、初期口座の期間と解約の条件を確認してください。私が確認した契約では、分かれ目は二年ではなく、契約書に書かれた初期口座の期間でした。18か月から30か月ほどの商品が多く、この期間の支払いにかかる費用や早期解約時の控除が、戻る金額に大きく影響する例がありました。
ここで気をつけたいのが、順番を確かめずにカードを止めることです。約款の確認、IFAへの書面連絡、書面での回答。この順番を踏まずに止めると、契約が失効して払った分が戻らないまま終わることがあります。
4. いくら戻るのか分からないまま、放置している
「大損だから」と金額を確かめずに放置している方。値札を見ずに売るのと、値札を見ずに持ち続けるのは、同じことだと私は考えています。
確認したいのは5つです。いまプラン全体にいくらあるか。いま解約したらいくら戻るか。初期口座の期間がいつ終わるか。これから払う総額。支払いを止めた場合に契約がどう扱われるか。
最新の残高と現時点の解約返戻金は、契約者向けの画面で確認できるかをまず調べ、分からなければIFAまたは契約先に問い合わせてください。これは照会であって、解約の申請ではありません。迷っている段階の方は、文面に「現時点では解約を申し込まず、条件だけ確認したい」と書いて送ってください。
5. 書類は届いたが進まない。お金が着金しない
書類が届いてからも、記入や本人確認で手続きが止まることがあります。私が見てきた差し戻しの理由には、署名の相違、訂正の方法、記入漏れ、日付の書式などがありました。提出後に止まった場合は、提出先に理由を確認してください。
着金が確認できない場合は、IFAへの提出状況、契約先の送金状況、受取銀行での確認状況を、順に確かめてください。
6. 解約の代行に十数万円以上を提示された
この相談も届きます。私が相談を受けた例には、連絡文の作成や書類の記入を支援するサービスがありました。
サービスによって業務の範囲は違います。翻訳や書類の認証まで含むところもあれば、連絡の取り次ぎだけのところもあります。依頼を検討する方は、料金だけでなく、業務の範囲と資格と返金条件を確認してください。
なお、自分で進める場合も、郵送料のほかに、翻訳、書類の認証、銀行の手数料などが必要になるかを契約先に確認しておくと、費用の比較ができます。
7. 問い合わせたが、返事が来ない
メールを送ったまま止まっている方。私が見てきた範囲では、返信が来ないときは、送った日付と内容を控えたうえで、1週間ごとに状況を確認するのが現実的でした。
催促のメールには、前回送った文面をそのまま引用して残します。それでも動かないときは、契約先の苦情受付やコンプライアンスの窓口に取り次いでほしいと伝える方法があります。窓口の対応に不満がある場合、別の代理店へ移すという選択肢もあります。
8. 支払いを止めていて、契約がどうなっているか分からない
何年も前に引き落としを止めたまま、契約が生きているのか失効したのか分からない、という相談もあります。
この場合も、確認する相手はIFAか契約先です。現在の契約の状態、残高、解約返戻金、未払いの扱いを照会してください。放置したままだと、満期や重要な通知が届かないことがあります。住所や連絡先が変わっている方は、その届け出も合わせて確認してください。
9. 解約するか、減額や停止にするか迷っている
出口は解約だけではありません。減額、払済、部分解約、譲渡、代理店の移管という選択肢があります。ただし、それぞれに条件があります。
私が相談を受けた範囲では、減額しても手数料が契約時の金額を基準にかかり続ける商品があり、積立額を下げたのに負担が増えた例がありました。譲渡も、買い手が見つかりにくいのが実情です。判断は、上の4で書いた5つの数字を取り寄せてからにしてください。
契約先の会社が分かっている方へ
RL360(ロイヤルロンドン)解約の全知識|手数料・IFA・確定申告まで
インベスターズトラスト解約・減額ガイド|エボリューションの手数料と減額の注意点
フレンズプロビデント解約・譲渡完全ガイド|手数料・税金・放置リスク
手順の全部が必要な方へ
ここまでが、無料で読める入口です。この先には、IFAが紹介者を通せと言ってきたときの返し方、英語でのやり取りが必要になったときの文面、書類の各欄に何を書くか、着金が遅れたときに確認する順番があります。
それらを1本のnoteにまとめました。
\ 解約でお困りの方へ /
紹介者に頼らず、オフショア積立を自分で解約する。
300名超の相談から作った「完全マニュアル」をnoteで公開しました
本文で扱う5社(RL360・インベスターズトラスト・フレンズプロビデント・スタンダードライフ・ハンサード)に対応。契約書類の見方、いくら戻るかの確かめ方、IFAへの依頼文面(日本語・英文7本)、解約書類で差し戻されやすい点、返戻金の受け取りに向けて契約者本人が確認・申請する手順を一冊分にまとめました。第1章は無料で読めます。
価格は29,800円です。無料で読める部分だけでも、契約の登場人物と、なぜ解約できないと思ってしまうのかまで読めます。まずそこまで読んで、自分に必要かどうかを決めてください。骨子だけでよければ、簡易版(9,900円)もあります。
最後に
解約は負けではありません。続けるかどうかを自分で決めるための選択肢です。戻る金額は契約によって違いますが、私にとっては、立て直しの出発点でした。
まず契約書類を確認してください。見つからなければ、契約時のメールや支払いの明細から、契約先を調べるところから始めてください。
※販売・勧誘・譲渡のお取次は一切行っていません。解約の代行も行っていません。







