投資家JACKです。
「生成AIを使えば、アプリ開発が未経験の個人でも作れるらしい」と聞いて調べ始めたものの、出てくるのは宣伝ばかりで、実際に何本公開できたのか、何日かかったのか、いくら稼げたのかが分からない。この記事は、そういうあなたのために書きました。
先日、「2ヶ月で10万行のコードを書いた」という、GMO社長のインタビュー記事が話題になりました。生成AIを使いこなせば、一人でここまで書ける。そんな時代の到来を象徴する数字です。
それを読んで、私はふと思いました。「では、エンジニアでもない自分は、どれくらい書けたのだろう」と。
正直に打ち明けます。私はもともとエンジニアではありません。プログラミングは「難しくて、自分には無理なもの」と勝手に思い込み、ずっと避けてきました。ところが2026年の6月、思い切って生成AIでコードに触れてみたのです。そこからの約1ヶ月、投資家であり「副業の番人」を名乗る私は、生成AIを相棒にiOSアプリを作り続けました。そして今、ディスクに残っているコードを、正直に実測してみました。
私は大阪府知事認可の不動産会社を20年経営し、投資副業サロン(コアメンバー)を運営して12年目になる人間です。普段は投資詐欺への注意喚起をしている側なので、盛った数字を出すわけにはいきません。この記事の数字は、すべてApp Store Connectの実データと、自分の環境で測ったコード行数だけで書いています。
結論:App Storeにアプリ23本、実装コード16万行超
結果を先に書きます。数字だけ抜き出すと、こうなりました。
- App Storeで公開したアプリ:23本(App Store Connectの実データ)
- 実装コードの総量:約160,000行超(全プロジェクトの行数を実測)
- Swift(アプリ本体):84,423行(177ファイル・実測)
- 完遂範囲:企画から収益化まで100%個人の作業
話題になった「2ヶ月で10万行」という基準を、私は今も残っているコードだけで、すでに超えていました。
しかも、くり返しになりますが、私はエンジニアではありません。コードを触り始めたのは、ほんの1ヶ月ほど前です。それでも、生成AIという相棒がいれば、ここまで形にできました。
念のためお伝えすると、私はこの数字で誰かと優劣を競うつもりはありません。話題のエンジニアの方はプロであり、私はただの一個人です。むしろ、生成AI開発のすごさを示す分かりやすいベンチマーク(比較の基準)として、その方に敬意を持って引用させていただいています。
言語別の内訳(実測・生成物やライブラリは除外)
現存するコードを、言語別に分けると次のようになります。自動生成されたものや外部ライブラリ(他人が作った部品)は、すべて除いた実測値です。
- Swift:84,400行(iOSアプリの本体)
- JavaScript:37,600行 / HTML:20,000行(Web版・紹介ページ)
- TypeScript:9,700行 / Python:8,000行(自動化・データ処理)
- Shell:4,500行(ビルド・配信スクリプト)
合計すると、約16.4万行になります。
数字について、正直に補足します
信じてもらうために、数字の「作り方」も正直に書きます。「16万行」は、今ディスクに残っている最終形だけの実測値です。WordPressのバックアップ(約62万行)やPythonの仮想環境(約20万行)など、自分が書いたコードではないものは、意図的にすべて除外しました。
一方で、各アプリは何度も作り直しています(1本のアプリでビルドを2回から8回、といったことも珍しくありません)書き直して捨てたコードや、大量に生成した中間ファイルまで含めれば、通算で動かした行数は、この数倍から桁違いになります。つまり16万行は、盛った数字ではなく、むしろ控えめな実測値です。
月別タイムライン:1本目から23本、そして61本まで
未経験からどんな速度で進んだのか、日付で並べておきます。ここが、検索して調べているあなたが一番知りたいところだと思います。
- 2026年5月29日:人生で初めてのiOSアプリを公開。ここが出発点です
- その29日後:23本目を公開。この記事の16万行は、この時点までの実測値です
- 2026年7月18日:26本がApp Storeに並ぶ
- 2026年8月:公開中のアプリは41本。語学11本・知育7本・お金5本・少年スポーツ6本・暮らし12本という内訳です
- 2026年10月:公開中のアプリは61本。語学9本・知育9本・お金13本・少年スポーツ8本・暮らし22本という内訳です
1本目に一番時間がかかり、2本目以降は加速していきました。理由は単純で、1本目で覚えた「作る、審査に出す、直す」という一連の流れが、そのまま2本目以降で使い回せるからです。未経験者にとっての本当の壁は、コードではなく1本目を出し切るところにあります。
証拠:実際に公開しているアプリ
数字だけなら、いくらでも盛れます。だから証拠を出します。23本目を公開した時点で、App Storeに並んでいたのがこの23本です。
- 語学(ひらめきシリーズ):英会話・スペイン語・イタリア語・タイ語・韓国語・中国語・フランス語・広東語・ロシア語・Hirameki Japanese・ひらめき会話
- 知育(もり・ずかんシリーズ):さんすうのもり・ことばのもり・りかのもり・えいごのもり・せかいの国ずかん・にっぽん地図ずかん
- 実用・娯楽・投資:カラオケ選曲ナビ・くじ予想ノート・勝ち馬ナビ・投資詐欺レーダー・仕入れ利益電卓・カラーリバーシ
そして、これらはモック(見た目だけの試作)ではなく、本当に動くアプリです。App Storeの開発者ページで、誰でも実物を確認できます。その後に増えた分も含めた全ラインナップは、私が開発したiOSアプリの一覧記事にまとめてあります。
未経験の私が、生成AIに実際に出していた指示文
「未経験でも作れる」と言われても、具体的に何をしているのか想像がつかないと思います。答えを書くと、私はコードをほぼ1行も書いていません。やっていたのは、AIに日本語で指示を出し、出てきたものに日本語でダメ出しをする。その繰り返しだけです。
実際に私が使っていたダメ出しは、この程度の日本語です。
- 「文字が小さい。もっと大きく太くして」
- 「正解したときの演出が地味。音と動きでしっかり褒めて」
専門用語は一つも使っていません。使っているのは、家族や部下に「ここが気に入らない」と伝えるときと同じ言葉です。AIが書いたコードは、この繰り返しだけで累計16万行にのぼりました。
逆に言えば、指示とダメ出しはあなたの仕事です。AIは、あなたが言葉にできたものしか作れません。「なんとなく良い感じにして」で止まる人は、いつまでも1本目が終わりません。どこがどう嫌なのかを言葉にする作業だけは、最後まで人間に残ります。なお、私が普段どのAIをどう使い分けているかは、副業の生産性を上げるAIツールのレビュー記事に書いています。最初の1本としては、画像生成まで一体化しているChatGPTから入るのが分かりやすいと思います。
審査に落ちた話と、そのときにやったこと
ここは、他の記事があまり書かない部分なので正直に書きます。
私のアプリは、一発で審査を通った本数より、一度落ちてから通した本数の方が多いです。それでも23本すべて、公開までたどり着きました。
落ちると、初めてのうちは「自分には向いていないのでは」と落ち込みます。ですが実際にやってみて分かったのは、審査に落ちることは失敗ではなく、工程の一部だということです。指摘された箇所を直して出し直す。それだけの作業で、指摘の内容もAIに読ませて対応を考えさせられます。1本のアプリでビルドを2回から8回やり直したのも、この積み重ねです。
アプリを世に出すには、リジェクト(審査で差し戻されること)への対応、プライバシーの申告、広告の実装、アイコンやスクリーンショットの用意、価格設計まで、地味で膨大な工程があります。落ちた実例とその対処をどう処理したかは、29日間の全手順をまとめた記事で章立てして整理しました。
費用と収益:外注費ゼロ、在庫ゼロ、そして初月の実額
お金の話も、隠さず書きます。
かかった費用は、Mac以外は、Appleの開発者登録の年会費と、AIツールの月額だけです。外注費もサーバー代も在庫もゼロ。副業の初期投資としては最安クラスだと考えています。
iOSアプリの提出にはMacが必要で、これはAppleの仕様なので回避策はありません。ただし高いMacは不要です。私は値上げ前のMacBook Neoを使っていますが、中古のM1世代なら数万円台からあります。
収益についても、はっきり書いておきます。初月の収益は、決して大きな数字ではありませんでした。実額は別記事で公開していますが、期待を持たせるつもりはありません。アプリ副業は積み上げ型で、即金型ではないからです。
それでも私がこの副業を評価しているのは、性質が良いからです。ダウンロードは無料にして、すべての機能を使う場合のみ1回かぎりの買い切り(400円)を用意する。月額のサブスクリプション(継続課金)ではないので、あとから利用者に負担がかかりません。そして作った分だけ、棚に残ります。
「誰でも」「確実に」「不労所得」と書いてある情報は疑ってください
私は普段、投資詐欺やオフショア投資の注意喚起をしている側の人間です。生成AIのアプリ開発は本物の技術ですが、そこに「初心者でも月◯◯万円が確実」という言葉を足して売る人が必ず出てきます。収益が保証される副業は存在しません。金額を約束する話は、いったん立ち止まってください。
未経験のあなたが、今日やること
読んで終わりでは変わらないので、今日できることを書いておきます。
- 1. 環境を確認する:iOSアプリを出すならMacが要ります。持っていないなら、中古も含めていくらで手に入るかを調べるところから
- 2. AIツールを1つ決めて課金する:複数を薄く使うより、1つを徹底的に使い込むほうが早いです
- 3. 作るものを1つに絞る:壮大な企画は捨てて、身近な用途の小さなものから
- 4. AIに日本語で指示を出し、日本語でダメ出しする:「文字が小さい。もっと大きく太くして」で構いません
- 5. とにかく1本目を審査に出す:落ちても工程の一部です。2本目からは、同じ流れを繰り返すだけになります
ここまで読んで「Macを用意する気がない」「手を動かす気がない」「1ヶ月で大金が欲しい」のどれかに当てはまるなら、この副業はやめておいたほうがいいです。向いていない人にすすめるつもりはありません。
注意点:生成AIを鵜呑みにしない
一方で、生成AIとの付き合い方には注意点があります。
生成AIは、あなたの事情を本当には知りません。入力された文章だけを材料に、流暢な日本語で、あたかも全部理解しているかのような口調で答えを返してきます。しかも「自分が間違っているかもしれない」とはほとんど言いません。この性質を知らずに使うと、アプリ作りでも、人生の相談でも、危ない方向に進みます。
AIが出してきたコードや仕様が、そのままAppleの審査基準に合っているとも限りません。最後に「これで世に出していいのか」を判断するのは、いつでも人間側の仕事です。
本当に伝えたいのは、量ではなく「一気通貫」
ただ、私がいちばん伝えたいのは、コードの量ではありません。
企画から、開発、App Storeの審査提出、そしてAdMobでの収益化まで、その全部を一人でやり切ったこと。ここが核心です。
生成AIは、たしかに強力な相棒です。ですが、「何を作り、どう世に出し、どうお金にするか」を決めるのは、最後まで人間です。生成AIは、その一人の実行力を、何倍にも増幅してくれる道具でした。
守りながら、攻める
私は普段、投資詐欺への注意喚起を続ける「副業の番人」です。守りの発信が多いですが、その根っこにあるのは、個人でも、正しくやれば、ここまで攻められるという確信です。
守りながら、攻める。それを、私は自分の手で証明したかったのです。エンジニアでもない私が、たった1ヶ月でここまで来られたのですから、できない理由を探すほうが難しい。生成AIは、勇気を持って一歩を踏み出す個人にとって、これ以上ない武器になります。あなたも何か一つ、作ってみませんか。
まとめ
この記事の要点をまとめます。
- プログラミング未経験の私が、生成AIを相棒に、約1ヶ月でiOSアプリ23本を公開した
- 実装コードは実測で約16.4万行。数え方(除外したもの)まで公開している
- 1本目は2026年5月29日。29日後に23本目、2026年8月時点で41本(2026年10月現在は61本)
- やったのは日本語での指示とダメ出しだけで、コードはほぼ書いていない
- 審査は一度落ちてから通した本数のほうが多い。落ちるのは工程の一部
- 費用はMacと開発者年会費とAIツール代のみ。ただし初月の収益は大きな数字ではない
本当に大切なのは、量ではありません。たった一人で、企画から収益化まで完結できたことです。生成AIの時代、個人にできることは、想像よりずっと広い。どうかあなたも、守りながら、攻めていってください。
出典:App Store Connect 実データ/全プロジェクトのコード行数実測(2026年・自環境計測)
※本記事は特定の収益を保証するものではありません。アプリの収益は内容・運用により大きく異なります。
副業・投資の判断に迷ったら
私は数千万円を騙された経験と、大阪府知事認可の不動産会社を20年経営してきた立場から、副業と投資の「本物と偽物」を見極める物差しをお伝えしています。
※販売・勧誘・譲渡のお取次は一切行っていません。































