「解約したいと伝えたら、二年以内は無理だと言われました」
この相談が、いまも毎週10件以上届きます。相談の対象には、RL360、インベスターズトラスト、フレンズプロビデントなどの長期積立プランがあります。窓口は海外のIFA、勧めたのは日本にいる紹介者です。
投資家JACKです。私自身、同じ場所にいました。オフショア積立に約300万円を払い、約150万円になって戻ってきました。半分です。ただ、その手続きの中で分かったことがあります。私の契約では、解約の手続きを紹介者に一度も頼まずに終えられました。
その経験をブログに書いてから、同じ状況の方の相談が集まるようになりました。私が代わりに手続きをすることはありません。メールで手順をお伝えして、ご自身で進めてもらう形です。これまでに300名を超える方とやり取りしてきました。
この記事では、その手順の入口だけを書きます。今日、何から手をつければいいのかが分かる状態まで持っていきます。
契約には4者いて、紹介者は手続きの相手ではない
まず整理してほしいのが、契約に関わる人です。私が見てきた契約は、ほぼ4者で成り立っていました。
- あなた:契約者。解約を申請できるのは本人だけです
- 紹介者:日本であなたを勧誘した人。契約書類に手続きの当事者として書かれていません
- IFA:香港やシンガポールなどにある代理店。あなたの契約の正式な窓口です
- 保険会社:あなたのお金を預かっている会社。IFAが分からないときは、ここに直接連絡します
私が確認してきた契約書類の中で、紹介者が手続きの当事者として書かれていたものはありません。解約の申請は、契約者本人からIFAか保険会社に対して行うものでした。ここが、止まっている方の多くが知らない点です。
紹介者が手続きを手伝ってくれる場合は、相談先の1つになります。この記事は、そうではない方に向けて書いています。
「二年は無理」の正体は、初期口座の期間
次に、あの言葉です。
私が見てきた商品の多くには、初期口座と呼ばれる仕組みがあります。契約してから18か月から30か月ほどの間に払ったお金が、この口座に入ります。この部分には高い手数料がかかる商品もあり、早期に解約すると、戻る金額が少なくなる場合があります。
紹介者の言う「二年」は、この初期口座の期間を指している可能性があります。
ただ、戻らないことと、できないことは別の話です。私が確認した契約には、初期口座の期間中でも解約を申請できるものがありました。申請できる時期と解約返戻金の条件は、ご自身の約款で確認してください。
大事なのは、二年という数字が「いくら戻るか」の話であって、「申請できるかどうか」の話とは限らない、ということです。
今日できること|契約書類から6つを見つける
解約を決めていなくても、今日できることが1つあります。契約書類を引っ張り出して、次の6つを見つけることです。
- 保険会社の名前
- 商品の名前
- 証券番号
- 契約を始めた日
- 初期口座の期間
- IFAの名前
この6つを確認できると、問い合わせを始めやすくなります。書類が見つからない方は、契約時のメールを「policy」や会社名で検索してください。それでも出てこない場合は、クレジットカードの明細で、引き落とし先に保険会社などを特定する手がかりがないか確認します。
IFAの名前まで分かった方は、オフショア長期積立の解約はIFAに直接連絡することを読んでから動いてください。IFAが分からない方は、オフショア積立を解約したいがIFAが分からない人への完全ガイドに、保険会社へ直接連絡する手順を書いています。
照会は、解約の申請ではない
IFAが分かったら、まず連絡方法と対応言語を確認して、解約の条件を照会します。伝える内容は、氏名と生年月日と証券番号、解約に必要な書類と手続きの案内、そして現時点の解約返戻金の計算書です。
ここで多い誤解が1つあります。これは照会であって、解約の申請ではありません。まだ決めていない方は、文面に「現時点では解約を申し込まず、条件だけ確認したい」と明記してください。
金額を知らないまま「大損だから」と放置するほうが危ない、と私は考えています。値札を見ずに売るのと、値札を見ずに持ち続けるのは、同じことです。
続けるか、やめるか|先に確認する5つ
この判断は、次の5つを確認してからにしてください。
- いまプラン全体にいくらあるか(現在価値)
- いま解約したらいくら戻るか(解約返戻金)
- 初期口座の期間がいつ終わるか
- これから払う総額
- 支払いを止めた場合に、契約がどう扱われるか
最初の2つは、IFAか保険会社に聞かないと分かりません。残りも約款と契約証券を確認して、読み取れない場合はIFAか保険会社に問い合わせてください。手数料の考え方はオフショア長期積立の超高額な途中解約手数料にまとめています。
もう1つ、為替も見てください。ドル建てで増えていなくても、円換算では含み益になっていることがあります。逆もあります。必ず両方で見てください。
これが揃ったら、私が半年悩んだ末に使った問いを、そのまま使ってみてください。
もしいま、このお金を現金で持っていたら、私はこの商品を新しく契約するだろうか。
私の答えは、一瞬で決まりました。
解約の代行に十数万円を払う前に
私のもとには、「解約の代行に十数万円以上を提示された」という相談も届きます。
代行の中身の多くは、メールを送り、届いた書類を記入して、提出することです。手順さえ分かれば、実費は郵送料の数千円程度で済むことがほとんどでした。依頼を考える方は、業務の範囲と資格と返金条件を確認して、自分でできる部分がどこまでかを見てから決めてください。
この点はRL360の解約に解約代行は不要にも詳しく書いています。
手順の全部は、noteにまとめました
ここまでが入口です。この先には、次のような場面があります。
- IFAが「紹介者を通してください」と言ってきたときの返し方
- IFAが分からないときに、保険会社へ直接連絡する手順
- 英語でのやり取りが必要になったときの文面
- 解約書類が差し戻される理由と、その直し方
- 返戻金を受け取る口座の条件と、着金が遅れたときに確認する順番
それらを1本のnoteにまとめました。
\ 解約でお困りの方へ /
紹介者に頼らず、オフショア積立を自分で解約する。
300名超の相談から作った「完全マニュアル」をnoteで公開しました
RL360・インベスターズトラスト・フレンズプロビデントなど主要5社に対応。契約書類の見方、いくら戻るかの確かめ方、IFAへの依頼文面(日本語・英文7本)、解約書類で差し戻される点、返戻金の受け取りまで、自分で進める手順を一冊分にまとめました。第1章は無料で読めます。
価格は29,800円です。安い金額ではありません。無料で読める部分だけでも、契約の登場人物と、なぜ解約できないと思ってしまうのかまで読めます。まずそこまで読んで、必要かどうかを決めてください。
骨子だけでよければ、簡易版(9,900円)も用意しています。
会社別に読みたい方へ
契約している会社が決まっている方は、こちらから読んでください。
RL360(ロイヤルロンドン)解約の全知識:手数料・IFA・確定申告まで
インベスターズトラスト解約・減額ガイド:エボリューションの手数料と減額の注意点
フレンズプロビデント解約・譲渡完全ガイド:手数料・税金・放置リスク
オフショア積立はやめたほうがいい?契約していた私の答え:300万円が150万円になった記録
最後に
解約は負けではありません。続けるかどうかを自分で決めるための選択肢です。戻る金額は契約によって違いますが、私にとっては、立て直しの出発点でした。
今日やることは1つです。契約書類を出して、保険会社とIFAの名前と証券番号を見つけてください。そこから先は、順番どおりに進めるだけです。
※販売・勧誘・譲渡のお取次は一切行っていません。解約の代行も行っていません。







