【2026年4月 最新情報で更新】
ロイヤルロンドン(RL360)の解約を検討中の方に向けて、解約で発生する3つのコスト・経過年数別の返戻率シミュレーション・解約手順・税金処理・代替運用先まで、投資家JACKがコアメンバー11年目の運営で見てきた相談事例をもとに徹底解説します。「解約すべきか継続すべきか」の判断材料を網羅しました。
- 解約で発生する3つのコスト(初期口座ペナルティ・早期解約手数料・為替リスク)
- 契約経過年数別の解約返戻率シミュレーション
- 解約すべき人・続けるべき人の判断基準
- 解約手順の完全ガイド(書類〜着金まで)
- 解約時の税務処理(一時所得・雑所得・特別控除)
- 解約後のおすすめ運用先
- FAQ10問
この記事の目次
RL360(ロイヤルロンドン)の基本と解約増加の背景
RL360(旧ロイヤルロンドン)は、 英国王室属領であるマン島に本拠地を置く保険会社です。 日本人にとっては、 月々の積立で海外ファンドに投資できる「オフショア積立投資」の代表的な商品として知られています。 主力商品は「Quantum(クオンタム101)」や「Regular Savings Plan(RSP)」で、 積立期間は15〜25年と長期。 日本では、2010年代前半〜中盤にかけて多くのIFA(海外の独立系金融アドバイザー)が日本人富裕層・駐在経験者を中心に勧誘しました。【RL360の基本スペック(クオンタム101例)】
| 運営 | RL360(マン島・英国領) |
| 契約期間 | 15〜25年(途中変更不可) |
| 初期口座期間 | 契約から18〜24ヶ月分の積立 |
| 手数料構造 | 初期口座に年6%・貯蓄口座に年1.5%・ファンド信託報酬別途 |
| 日本の金融庁認可 | なし |
2025〜2026年に解約相談が増えた3つの理由
- 円安ドル高の長期化:1ドル150〜160円水準が2年以上続き、円換算の評価額は増えているが「高値掴みにならないうちに利確したい」という心理
- IFAとの連絡不通:勧誘した日本人IFA・海外IFAが引退・連絡不通になり、サポートが受けられないケースが増加
- 手数料への疑問:ファンドパフォーマンス年8%でも手数料控除後の実質リターンが年2〜4%に留まるという現実を知った契約者が「この条件なら解約も選択肢」と判断
解約で発生する3つのコスト
RL360の解約で契約者が実際に負担するコストは、 以下の3つに整理できます。コスト1:初期口座の解約ペナルティ
RL360には「初期口座(Initial Account)」と「貯蓄口座(Savings Account)」の2つの口座が存在します。 初期口座には、契約から最初の18〜24ヶ月分の積立金が入ります。 この初期口座は契約期間中ずっと凍結されており、 途中解約した場合、 経過年数に応じた残存価値しか戻りません。 たとえば、契約から3年目で解約すると、 初期口座の返戻率は0〜20%が一般的で、 ほぼ没収されるイメージです。 10年経過で40〜60%、 20年以上経過でようやく元本相当まで回復します。コスト2:早期解約手数料(Early Withdrawal Charge)
貯蓄口座からの引き出しにも、 契約経過年数に応じた早期解約手数料がかかります。【早期解約手数料の目安(クオンタム101・25年契約の場合)】
| 経過年数 | 貯蓄口座の早期解約手数料率 |
|---|---|
| 1〜2年 | 貯蓄口座残高の80〜90% |
| 3〜5年 | 60〜70% |
| 6〜10年 | 30〜50% |
| 11〜15年 | 10〜25% |
| 16〜20年 | 0〜5% |
コスト3:為替手数料と送金コスト
RL360の解約金は米ドル(USD)建てで着金するのが一般的です。 日本円にする際には、- 海外銀行からの送金手数料($30〜$50程度)
- 日本側の受取手数料(4,000〜7,500円程度)
- 為替スプレッド(1ドルあたり1〜3円)
- 中継銀行手数料($15〜$30程度)
契約経過年数別の解約返戻率シミュレーション
目安として、月額500ドル(年間6,000ドル)を25年契約した場合の経過年数別解約返戻率をシミュレーションしました。 あくまで概算ですが、 判断材料になります。| 経過年数 | 積立総額 | 解約返戻金(概算) | 返戻率 |
|---|---|---|---|
| 2年(初期口座完了時) | $12,000 | $0〜$2,000 | 0〜17% |
| 5年 | $30,000 | $12,000〜$18,000 | 40〜60% |
| 10年 | $60,000 | $48,000〜$54,000 | 80〜90% |
| 15年 | $90,000 | $90,000〜$110,000 | 100〜122% |
| 20年 | $120,000 | $130,000〜$160,000 | 108〜133% |
| 25年(満期) | $150,000 | $175,000〜$230,000 | 117〜153% |
解約すべき人・続けるべき人の判断基準
個別の事情で判断は変わりますが、 一般的な判断基準を整理します。解約を検討すべき人(3つ以上該当)
- 契約から15年以上経過している(返戻率が100%近い)
- IFAと連絡が取れず、スイッチング等のサポートが受けられない
- 積立を止めたまま初期口座手数料だけ負担している
- ファンドパフォーマンスが年率5%未満で5年以上推移している
- NISA・iDeCoの枠を使い切っていない(日本国内で代替可能)
- 家計の生活防衛資金が貯まっておらず、月額積立が負担
- 今後20年以上ドル建てで保有し続ける確信がない
継続を検討すべき人(3つ以上該当)
- 契約から5年未満(早期解約ペナルティが大きすぎる)
- 満期まで残り5年以内(あと少しで元本回収できる)
- 月額積立が家計に負担なく続けられる
- ドル建て資産の長期保有に納得している
- 日本の証券会社で外債・米国ETF等の代替手段を使うつもりがない
- IFAとの連絡は取れており、スイッチングも機能している
- 相続対策としてドル建て生命保険の機能を活用したい
解約前に検討すべき3つの選択肢(Paid-Up・減額・積立停止)
解約一択ではありません。 RL360には解約以外にも、 契約を維持したまま負担を軽減する選択肢があります。選択肢1:Paid-Up(払済保険化)
Paid-Up(ペイドアップ)とは、 これ以上積立をせず、既存の残高だけで運用を続ける方法です。 初期口座手数料(年6%)はかかり続けますが、 新たな積立負担はゼロになります。 5年以上経過している契約なら、 選択肢として有効です。選択肢2:積立額の減額
月額積立を50〜70%減額する方法。 最低月額条件(通常$100〜$200)さえクリアすれば減額できます。 家計が厳しいが完全に止めたくない場合の中間策です。選択肢3:積立停止(Contribution Holiday)
一時的に積立を停止する制度。 ただし、初期口座期間中に停止すると契約失効のリスクがあります。 また、停止中も初期口座手数料は差し引かれ続けるため、 長期停止は残高を目減りさせます。 これらの選択肢を解約と比較して、どれが最も損失を最小化できるかを家計状況・経過年数と合わせて検討してください。解約手順の完全ガイド
RL360の解約は、 日本国内の保険契約のように「電話一本で完了」というわけにはいきません。 必要な手続きと準備を整理します。Step1:必要書類の準備
- 解約申請書(Surrender Form・RL360公式サイトからダウンロード)
- 本人確認書類(パスポート・運転免許証)
- 住所証明書類(公共料金の領収書・銀行の残高証明書等、直近3ヶ月以内)
- 受取口座情報(日本の銀行・SWIFTコード・支店番号)
Step2:IFAまたはRL360本社への連絡
担当IFAがいる場合は、 まずIFA経由で解約申請書を提出します。 IFAと連絡がつかない場合は、 RL360本社(csc@rl360.com)に英語で直接連絡することが可能です。Step3:書類提出と確認
解約申請書を記入し、 必要書類を添付してRL360本社に郵送またはメール提出。 公証役場で公証を受けることが必要なケースもあります。Step4:解約処理と着金
書類受理後、通常4〜8週間で解約処理完了。 処理完了後、登録した日本の銀行口座に米ドル建てで着金します。 日本円への両替は受取銀行で行います。Step5:税務処理の準備
解約金の入金後、 翌年3月の確定申告に向けて税務処理の準備を進めます(詳細は次セクション)。解約時の税金処理と確定申告
RL360の解約金は、 日本の税務上「一時所得」または「雑所得」として扱われます。一時所得と雑所得の違い
【一時所得として処理される場合】- 契約期間が長期(一般的に5年以上)
- 一時金として受け取る場合
- 50万円の特別控除が適用可能
- 課税対象は(一時所得 – 特別控除)× 1/2
- 年金形式で分割受取する場合
- 特別控除はなし、全額が課税対象
確定申告の具体例
積立総額1,000万円・解約返戻金1,200万円の場合:- 一時所得金額 = 1,200万円 – 1,000万円 – 50万円(特別控除) = 150万円
- 課税対象 = 150万円 × 1/2 = 75万円
- 他の所得と合算して総合課税
解約でよくある失敗パターン5選
失敗1:IFAに言われるまま積立継続
「もう少し続ければ手数料が戻ってくる」というIFAの説明を鵜呑みにし、 本来解約した方が有利な条件でも継続してしまうケース。 IFAは解約されると継続手数料収入が途絶えるため、 継続を勧めるバイアスがあります。失敗2:初期口座期間中に積立停止
最初の2年間に積立を止めると、 契約が失効して初期口座の全額が没収されるケース。 初期口座期間中は積立継続が原則です。失敗3:為替タイミングを無視
円高のタイミングで解約すると、 円換算の受取額が大幅に減少。 可能ならドル高円安のタイミングで解約手続きを始めることが望ましいです。失敗4:確定申告を忘れる
海外からの送金は一定額以上になると税務署に通知されます(国外送金等調書)。 確定申告を怠ると追徴課税・加算税のリスクがあります。失敗5:解約金をそのまま普通預金に置く
せっかく解約した資金を、 目的なく普通預金に寝かせるパターン。 解約前に次の運用先・使途を決めてから手続きを進めるべきです。解約後のおすすめ資産運用先
RL360を解約した資金の運用先は、 契約者の投資目的・年齢・リスク許容度で変わります。 一般的な選択肢を整理します。選択肢1:新NISA(日本の非課税口座)
2024年から恒久化された新NISA制度で、 年360万円・生涯1,800万円まで非課税運用が可能。 米国S&P500連動のインデックス投信を中心に据えれば、 RL360と同等以上のリターンを手数料ほぼゼロで実現できます。選択肢2:iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛金全額が所得控除の対象で、 節税メリットが大きい制度。 60歳まで引き出し不可なので、 RL360同様の長期拘束はあるものの、 節税効果でリターンが上乗せされます。選択肢3:米国社債・外債(SBI証券・楽天証券)
年利3〜5%の米国社債を日本の証券会社経由で購入可能。 RL360のような複雑な手数料構造がなく、 流動性も確保されます。選択肢4:一時払い外貨建て生命保険(国内)
国内の保険会社が扱う一時払い外貨建て終身保険なら、 RL360の生命保険機能を代替しつつ、 日本の金融庁監督下で安心して保有できます。FAQ よくある質問10問
Q1. 解約手続きの期間はどれくらい?
A. 書類提出から着金まで通常4〜8週間。公証書類の取得・IFA経由の場合はもう少しかかる場合があります。
Q2. 解約金は日本円で受け取れますか?
A. 原則米ドル(USD)建てで着金します。日本の銀行で円転するか、外貨預金で保有するかは受取後に選択できます。
Q3. IFAと連絡が取れません。どうすれば?
A. RL360本社(csc@rl360.com)に英語で直接連絡可能です。「Client Services」宛にポリシー番号を明記してメールすれば、新しいIFAの紹介または直接の解約対応が可能です。
Q4. 初期口座期間中(最初の2年)に解約できますか?
A. 可能ですが、初期口座の残高はほぼ全額没収され、貯蓄口座も80〜90%の手数料が差し引かれます。実質的には解約しない方がマシなケースがほとんどです。
Q5. 解約と払済(Paid-Up)、どちらがお得?
A. 経過年数により異なります。一般的に、5年未満なら継続or払済、10年以上なら解約も選択肢、15年以上なら解約有利のケースが多いです。個別シミュレーションが必要です。
Q6. 解約金に税金はどれくらいかかりますか?
A. 一時所得として処理される場合、特別控除50万円と1/2課税の優遇があり、実質的な税率は総合課税の半分程度に抑えられます。年収により変動します。
Q7. 円安のタイミングで解約すべき?
A. ドル建て資産を円転する以上、円安(ドル高)が有利です。ただし為替予測は困難なので、現在のレートで納得できれば急ぐ理由はありません。
Q8. 解約書類はすべて英語ですか?
A. はい、RL360の公式書類はすべて英語です。不明点があれば日本語対応のIFAまたは投資家JACKのマネーサロン「コアメンバー」での個別相談もご活用ください。
Q9. 夫婦の連名契約でも解約できますか?
A. 連名契約(Joint Policy)は両者の署名と本人確認書類が必要です。片方のみでの解約はできません。
Q10. 解約と他社商品への乗り換えはできますか?
A. RL360から直接他のオフショア商品(ITA・FPI・ハンサード等)への移管(トランスファー)は原則できません。一度解約して資金化した上で、新しい商品に契約する流れになります。
まとめと相談先
RL360(ロイヤルロンドン)の解約は、 経過年数・家計状況・為替・税務の4軸で総合的に判断すべき複雑な意思決定です。 2026年4月時点の私の見解を整理すると、- 5年未満の解約は基本的に不利(ペナルティが大きすぎる)。代わりに積立減額やPaid-Upを検討
- 10年以上経過しているなら、解約も合理的な選択肢。新NISA・iDeCoで代替運用可能
- 15年以上なら解約の方が有利なケースが多い(返戻率100%近く、追加負担リスクも回避)
- IFAと連絡が取れない場合は、RL360本社に直接英語でコンタクト可能
- 解約時は税務処理を忘れずに(一時所得・雑所得の区分、特別控除の適用)
RL360解約の個別相談はコアメンバーで
投資家JACKが運営するマネーサロン「コアメンバー」は、2015年スタートで現在11年目に入りました。
RL360の解約判断・手続きサポート・解約後の資産運用まで、個別相談を多数お受けしています。
※この記事は2026年4月時点の情報に基づいて作成しています。RL360の商品条件・手数料・解約ルール・税制は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトまたは信頼できるIFA・税理士でご確認ください。また、投資・解約判断は自己責任で行ってください。
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2026年のRL360解約で最重要な「為替リスク」
RL360(ロイヤルロンドン)はUS$建ての積立商品のため、 解約返戻金は米ドルで受け取り、日本の口座に円換算で入金されます。2026年の為替相場(1ドル≒142〜150円水準)は過去の歴史的な円安局面にあります。- 返戻金が$100,000の場合:142円→1,420万円 / 150円→1,500万円(80万円差)
- 円高方向(例:110円)になれば:1,100万円(310〜400万円の差)
RL360を解約せずに「IFA移管」する選択肢
紹介者が失踪・廃業した場合でも、 解約という選択肢の前に「IFA移管」を検討することをお勧めします。IFA移管とは?
IFA(Independent Financial Adviser:独立系ファイナンシャルアドバイザー)移管とは、 現在の担当者・会社を別の正規IFAに切り替えることです。 移管自体は無料で、 解約ペナルティもかかりません。IFA移管のメリット
- 解約せずに適切なファンドへリバランスができる
- 新しいIFAから積立の継続・変更について客観的アドバイスを受けられる
- 解約より損失が少ない場合が多い(初期口座ロック期間中の場合は特に)
IFA移管の手順
- 信頼できるIFAを探す(マン島FSA登録済みであることを確認)
- 新しいIFAから「移管申請書(Letter of Authority / Agency Transfer Form)」を入手
- 必要事項を記入・署名してRL360本社に送付
- 移管完了:通常2〜4週間で完了
RL360解約代行業者への注意〜二次被害を防ぐ〜
⚠️ 解約代行業者の詐欺的手口
「RL360の解約代行します」「全額返金保証」「紹介者不要で全額回収」などをうたった業者が増えています。これらの多くは二次詐欺です。以下の特徴がある業者には絶対に依頼しないでください。
- 「解約前に着手金を払ってください」→支払うと連絡が来なくなる
- 「返戻金の何%かを手数料として先払い」→法外な手数料
- 「弁護士なしで法的手続きが取れる」→虚偽
- 「被害者グループに参加すれば回収できる」→情報収集目的の詐欺
RL360解約時の確定申告〜計算例と申告方法〜
一時所得として申告する場合(最も一般的)
| 計算項目 | 金額例 | 説明 |
|---|---|---|
| 解約返戻金 | 800万円 | RL360から受け取る金額 |
| 払込保険料総額 | △720万円 | 積立てた総金額 |
| 差益 | 80万円 | 返戻金−払込額 |
| 一時所得特別控除 | △50万円 | 年間50万円まで控除 |
| 一時所得金額 | 30万円 | 差益−特別控除 |
| 課税対象額 | 15万円 | 一時所得の1/2を他所得と合算 |
| 追加税負担概算 | 約3〜4万円 | 税率20〜30%を適用した概算 |
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