投資詐欺の相談を12年間受け続けてきた私が、「お金を渡す前に立ち止まる道具」を自分で作りました。
iPhone向けの無料アプリ「投資詐欺レーダー」です。今日はこのアプリを作った理由と、何ができるのかを具体的にお話しします。
詐欺の相談を受けていて、いつも同じことを思います。皆さん、渡す前には気づけたはずなのです。
後から話を聞くと、必ずどこかに引っかかっていた部分があります。元本保証と言われた。紹介すると報酬が出ると言われた。出金の話になると急に返事が遅くなった。
その時点で誰かに聞けていれば止まったのに、聞ける相手がいなかった。それだけの差だと思っています。
誰にも聞けないから、渡してしまう
人に相談しにくい理由は、はっきりしています。
紹介してきたのが友人や知人だからです。疑っていると思われたくない。今さら確認するのも気まずい。そうやって黙っているうちに、話が進んでしまいます。
家族が誘われている場合はもっと厄介です。頭ごなしに止めると、かえって意固地になります。
聞ける相手の代わりになるものを作りました
投資詐欺レーダーというアプリを公開しています。iPhone向けで、完全に無料です。課金は一切ありません。
やることは単純で、勧誘された案件名や、言われた条件を入力するだけです。
過去に大きな被害を出した投資詐欺の事例と、詐欺でよく使われる危険な言葉に照らして、リスクの高さを表示します。元本保証、高配当、紹介報酬、出金できない。こうした言葉が出てきていないかを見ています。
LINEやSNSの勧誘画面をそのまま診断にかけることもできます。スクリーンショットを選ぶと、端末の中で文字を読み取ります。画像が外に送られることはありません。



投資詐欺レーダーの画面(App Store掲載のスクリーンショット)
危険なサインを11項目で自己診断できます
人を紹介すると報酬がある。金融庁に登録された業者か確認していない。こうした項目にいくつ当てはまるかを、自分で確かめられます。
あわせて、過去の事例集も入れました。金融庁の警告や、逮捕と裁判の報道など、公に報じられた情報に基づいたものだけを収録しています。
どんな案件で、どういう順番で勧誘が進み、どこに危険なサインがあったのか。手口を先に知っておくだけで、同じ形の話が来たときに気づけます。



チェックリストと事例集の画面
相談窓口にもすぐつながります
アプリの中から、消費者ホットライン(188)、警察相談専用電話(#9110)、金融庁の登録業者検索と無登録業者リストに直接アクセスできます。
少しでも不安があれば、お金を渡す前に必ず相談してください。渡した後では、取り戻すのに何倍もの労力がかかります。
断定するアプリではありません
ここは正直に書いておきます。
このアプリは、特定の人物や団体を詐欺だと断定するものではありません。公に報じられた事例と、一般的な危険なサインに照らして、注意を促すためのものです。
判定はあくまで参考です。最終的な判断はご自身でしてください。
それでも、渡す前に一度立ち止まるきっかけにはなると思っています。私が欲しかったのは、その一拍でした。
特にご家族に使ってほしい
ご高齢の親御さんが怪しい話に乗っていないか心配だという方は、かなり多いです。
正面から止めるのが難しいときは、一緒に画面を見ながらチェックリストを埋めていく形にすると、話がしやすくなります。否定するのではなく、確認する形になるからです。
こんな方に使ってほしい
・友人や知人から投資の話を持ちかけられて、断りにくいと感じている方
・SNSやLINEで届いた「儲け話」が本物かどうか、誰にも聞けない方
・高齢の親御さんが怪しい話に乗っていないか心配な方
・自分は大丈夫だと思っているけれど、念のため確認したい方
電話で相談を受ける私が、いちばん欲しかった機能
相談の電話をいただくとき、多くの方は「もう振り込んだ後」です。振り込む前に、勧誘の画面をそのまま診断にかけられたら。そう思って、スクリーンショットを読み取る機能を最初から入れました。
読み取りは端末の中で完結するので、勧誘画面が外部に送られることはありません。相談相手には見せにくい画面でも、アプリになら見せられます。
投資詐欺レーダーをApp Storeで見る(iPhone・完全無料)
この記事を、投資の話を持ちかけられている家族や友人に、そのまま送ってあげてください。「渡す前に、これで一度チェックして」の一言が、数百万円を守ることがあります。
投資詐欺の手口そのものは、投資詐欺勧誘の5つのルートと5つの危険信号と、NTTファイナンスを名乗る電話の記事でも詳しく解説しています。
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