インベスターズトラストの解約を、自分で進めたい。
手数料はいくら引かれるのか。税金はどうなるのか。
そもそも、紹介者に騙されたのではないか。
そう思って検索している方へ。
先に結論をお伝えします。
インベスターズトラストの解約は、紹介者を通さなくても自分でできます。ただし、3つの数字を見ずに動いてはいけません。
契約は、あなたと運用会社の間で結ばれたものです。
紹介者は入口の窓口であって、出口の鍵を握っている人ではありません。
この記事では、解約の前に必ず手に入れる数字、自分で進める手続きの考え方、手数料と税金の注意点、そして続ける・減らす・やめるの判断軸を順番に整理します。
私は12年間、副業サロン「コアメンバー」を運営しながら、オフショア積立の相談を受け続けてきました。
商品を売る側でも、解約させて儲ける側でもありません。
その立場から、損の少ない出口だけをお話しします。

誰が、なぜ「解約」と検索するのか
インベスターズトラストは、海外籍の運用会社です。
日本ではIFA(海外の独立系金融アドバイザー、つまり販売と管理を担う代理店)を通じて販売され、代表的な積立プランが「エボリューション」です。
S&P500に連動するタイプもあり、フレンズプロビデントなどが日本人の新規受付を終えた今も、日本居住者が契約できる数少ないオフショア積立として、勧誘の主役になっています。
私のところに届く相談は、大きく2つの型に分かれます。
①契約して数年、家計が変わって毎月の支払いが重くなった人
②契約直後に仕組みを知り、「話が違う」と気づいた人
共通しているのは、紹介者に解約の話をした瞬間、対応が変わることです。
「今やめたら大損ですよ」「2年以内は解約できません」
そう言われて、ここにたどり着いた方が大半です。
「2年以内は解約できない」は事実ではありません。契約から2年以内でも、解約はできます。
なぜ紹介者がそう言うのか。
契約者が2年間積立を続けると、紹介者に満額の紹介報酬が入る仕組みだからです。
2年以内に解約されると、その報酬が消える。
つまり「解約できない」は、あなたの損得ではなく、紹介者の損得から出てくる言葉です。
インベスターズトラスト解約・減額ガイド|エボリューションの手数料と「やばい」の真相【2026年最新】
なぜ「手数料が高い」と感じるのか
数字の話に入る前に、この商品の手数料の形を知っておいてください。
国内の投資信託と違い、オフショア積立には複数の手数料が重なっています。
・初期口座手数料。契約初期に積み立てたお金の多くが、この手数料に充てられる設計です
・管理手数料と口座維持費。運用の成績に関係なく、毎年かかり続けます
・解約控除。途中でやめると差し引かれる、いわゆる解約ペナルティです
運用がプラスでも手取りが増えた気がしない、という相談が多いのはこのためです。
そして、この手数料は交渉できません。
だからこそ、続けるか解約するかの見極めがすべてになります。
もうひとつ、忘れてはいけない前提があります。
インベスターズトラストは海外籍の会社であり、日本の金融庁の登録・監督の下にある国内商品とは、守られ方が違います。
書類も問い合わせも基本は英語で、頼れる窓口は実質的にIFAだけ。
海外投資は、守ってもらう世界ではなく、自分で守る世界です。
この前提を知らずに入った人ほど、出口で慌てることになります。
解約の前に手に入れる3つの数字
感情で動く前に、数字を揃えてください。
必要なのは、次の3つだけです。
①現在価値(プランの評価額)
いま、あなたのプランに何ドル入っているか。
公式サイトの管理画面にログインすれば確認できます。
②解約時の受取額(サレンダーバリュー)
いま解約したら、いくら戻ってくるか。
①の現在価値と、②の解約時受取額は、別物です。
この差額が、いわゆる解約控除、途中でやめた人が差し引かれる分です。
IFA経由、またはインベスターズトラストに直接依頼して、解約見積もりを取り寄せてください。
③初期口座(初期ユニット)の扱い
エボリューションは、契約から最初の1〜2年分の積立金が「初期ユニット」として扱われます。
この部分に手数料が集中し、早い時期に解約するとほとんど戻りません。
自分の契約で、初期ユニットの期間がいつまでなのか。
その期間をすでに過ぎているのか、まだ中にいるのか。
契約書(証券)で確認してください。
あわせて、契約書で次の点も拾っておくと、損得の計算ができます。
・払込期間。何年契約で、いま何年目か
・これから払う総額と、そこにかかる手数料
「今やめる損」と「続ける負担」を、同じ紙の上に並べる。
これが、後悔しない判断の土台です。
3つの数字が揃わないうちは、続けるか、やめるかを決めてはいけません。
値札を見ずに売る人はいません。
解約も同じです。
ドル建てと円建て、両方の数字を並べてください。ドルでは冴えなくても、円安で円建てでは含み益、というケースは珍しくありません。
自分で解約する流れの考え方
手順そのものは、難しくありません。
本サイトの記事で繰り返し書いてきた流れは、次の通りです。
①解約見積もり(サレンダーバリュー)を取り寄せる
②解約請求の書類を記入する(書類は英語ですが、記入項目はシンプルです)
③本人確認書類と、受取口座の情報を添えて提出する
④着金を確認する(海外送金のため、数週間かかることがあります)
ここで大事なのは、窓口の考え方です。
紹介者は、窓口ではありません。
窓口は、契約を管理しているIFAか、運用会社本体です。
紹介者と連絡が取れなくても、紹介者が「手続きはしない」と言っても、解約は進められます。
「紹介者を通さないと何もできない」と言われたら、その言葉自体を疑ってください。
IFAがどこか分からない、という方も多いはずです。
まず、契約時に受け取った書類と、当時のメールを見返してください。
IFAの名前と連絡先は、必ずどこかに書かれています。
IFAが分かれば、手続きは日本語で進められることがほとんどです。
どうしてもIFAが分からず、運用会社からの返事も来ない。
そういう八方塞がりの相談も、実際にあります。
本サイトでは、支払いが止まった結果として契約が終わった例も紹介してきましたが、これは自分で選ぶ手段ではなく、結果としてそうなった例です。
初期ユニット期間中に支払いが止まれば、それまでに払ったお金は戻りません。
運用会社に直接、英語で書面請求するのが正攻法です。返事が来ない場合は、日本の弁護士や消費生活センターに相談してください。
なお、契約成立前の方は話が別です。
インベスターズトラストの申込みはオンラインで進み、最後に契約者本人が「電子署名」をしない限り、契約は成立しません。
カード情報を入力していても、電子署名をせずに放っておけば、そのまま不成立になります。
「この時点でキャンセルはできない」と紹介者に言われても、契約が成立しているかどうかは運用会社に直接確認してください。
インベスターズトラストの電子署名をせずにキャンセル
手数料と税金で、勘違いしやすいこと
手数料について、最初に整理しておきます。
解約するときに「追加で払う手数料」はありません。
引かれるのは、これまでに払った積立金の中からです。
初期ユニット期間中(契約から2年以内)に解約した場合は、それまでに払った積立金が戻ってこない。
これが、いわゆる「高額な解約手数料」の正体です。
たとえば月300ドルで1年積み立てて解約すれば、払った3,600ドルは戻りません。
ただし、それ以上のお金を請求されることもありません。
紹介者が「初期期間中にやめるなら残りの期間分を私に払え」と、口約束や書面を交わしているケースがあります。
そうした請求を受けたら、支払う前に必ず弁護士に確認してください。
もうひとつ、放置についてです。
エボリューションは、積立を止めたまま放置すると、プランが失効することがあります。
失効すれば、それまでに払ったお金は戻りません。
これは商品のルールであり、運用会社に落ち度はありません。
「2年間だけ払えば、あとは止めていい」という説明は、本サイトで何度も注意してきた誤りです。
次に、税金です。
解約で受け取ったお金は、原則として一時所得として扱われます。
(解約で受け取った額 − 払い込んだ総額 − 特別控除50万円)× 1/2
が課税対象になるイメージです。
ドル建てのため、払ったときと受け取ったときの為替の差も、利益の計算に影響します。
税金は、受け取る前に税理士か税務署に確認してください。制度や条件は、必ず契約時の書面と公式の最新情報で確かめてください。
続ける・減額する・解約する、判断の軸
出口は、解約だけではありません。
減額、積立停止、一部引き出し、IFAの移管という選択肢もあります。
ただし、エボリューションには他社と違うクセがあります。
初期ユニット期間中の停止は、契約失効につながる場合がある。
そして、最初に決めた期間、減額も停止も引き出しもせずに払い続けられる人だけが、この商品の設計通りの結果に近づけます。
だから私は、相談者にこう伝えています。
・契約直後(1年以内)で「間違えた」と気づいたなら、損切りの解約がいちばん傷が浅い
・すでに2年以上払っていて、この先も金額を変えずに続けられると言い切れるなら、継続も選択肢
・この先、減額や停止をする可能性が高いなら、早い決断のほうが結果的に安くつく
長い目で見れば、決断は早いほうがいい。「もう少し続ければ戻ってくる」が事実かどうかは、3つの数字で確かめられます。
IFAに不満があるだけで、運用自体は続けたいなら、IFAの移管という手もあります。
過去に本サイトで紹介した例では、2週間ほどで移管が完了しています。
ただし、移管を口実に別の商品へ乗り換えさせる営業には注意してください。
インベスターズトラストは解約すべき?手数料と元本割れの仕組みを解説
「騙された」と感じた人が、まずやること
ここまで読んで、「自分は騙されたのではないか」と感じている方へ。
順番を間違えないでください。
①今すぐ、現状の数字を確認する(現在価値・解約時受取額・初期ユニットの期間)
②IFAがどこか、契約書類とメールで特定する
③紹介者の言葉ではなく、書面と見積もりで判断する
④高額な解約代行業者には頼まない
最後の④は、二次被害の入口です。
「解約を代行します」と20万円以上を請求する業者がいますが、自分でできる手続きに数十万円を払う必要はありません。
過去の相談でも、代行業者に払うはずだった20万円が浮いた例があります。
そして、もうひとつ。
「騙された」と感じたときが、いちばん次の商品に乗り換えさせられやすい瞬間です。
「その商品はダメだから、こちらに」という提案は、解約相談の場で最も多く見る手口です。
お金を取り戻す前に、別の口へ流さない。
まず現状を止血してから、次を考えてください。
なお、勧誘してきた相手がファイナンシャルプランナーを名乗っていた場合。
FPは日本FP協会か、きんざいのどちらかに登録しています。
説明されていない手数料や、違約金と称した請求があったなら、事実を所属団体に伝えるという道もあります。
泣き寝入りだけが選択肢ではありません。
よくある質問
Q1. 紹介者と連絡が取れません。解約できますか。
A. できます。契約はあなたと運用会社の間のものです。IFAが分かればIFAへ、分からなければ契約書類とメールでIFAを特定するか、運用会社に直接連絡してください。
Q2. 契約から15年経てば手数料はかからない、と聞きました。
A. そうした情報は出回っていますが、正確な条件はあなたの契約書と、運用会社が出す解約見積もりでしか確認できません。必ず取り寄せてから判断してください。
Q3. 解約せず、積立を止めるだけにできますか。
A. 制度としては減額や停止がありますが、エボリューションは初期ユニット期間中の停止が失効につながる場合があります。止めている間も管理手数料は引かれます。止めれば安心、ではありません。
Q4. S&P500連動のプランなら、続けたほうが得ですか。
A. 連動する指数が本物でも、初期ユニットや管理手数料といった器の構造は同じです。「何に投資するか」と「どの器で投資するか」は別の話です。器のコストを見てから判断してください。
最後に
インベスターズトラストは、実在する海外の金融機関です。
問題は会社そのものより、仕組みを理解しないまま、身の丈を超えた金額で長期契約を結んでしまうことにあります。
解約するにしても、続けるにしても、判断材料は3つの数字です。
感情でも、紹介者の言葉でもありません。
一人で抱え込まず、売る側でも解約させる側でもない人間に、一度聞いてみてください。
私が12年運営している副業サロン「コアメンバー」では、こうした海外積立の出口についても、契約書を見ながらの相談を受けています。
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