「インベスターズトラストを契約しているが、このまま続けるべきだろうか」
「手数料が高い気がする。今からでも解約したほうがいいのか」
こうした相談が、私のもとには数多く届きます。先に結論をお伝えすると、解約すべきかどうかは人によって変わります。大切なのは、手数料と元本割れの仕組みを正しく理解したうえで判断することです。この記事で、その判断材料を整理します。
インベスターズトラストとは
インベスターズトラスト(Investors Trust)は、ケイマン諸島などに拠点を置く、オフショア(海外)の積立投資です。
10年から25年といった長期にわたって毎月積み立て、S&P500などの指数に連動するファンドで運用する、という商品が代表的です。
商品そのものが詐欺というわけではありません。問題になりやすいのは、手数料の重さと、途中でやめにくい拘束力の強さです。
RL360やドミニオンと並び、日本国内でも紹介者を通じて数多く販売されてきました(海外積立とFP報酬の関係はこちら)
なぜ手数料が高いと感じるのか
オフショア積立には、国内の投資信託にはない複数の手数料がかかります。
- ✓初期口座手数料:契約初期に積み立てたお金の多くが、この手数料に充てられる設計
- ✓管理手数料・口座維持費:運用の成績に関係なく、毎年かかり続ける
- ✓解約控除:途中でやめると差し引かれる、いわゆる解約ペナルティ
これらが積み重なるため、運用がプラスでも、手取りは思ったより増えないと感じる人が多いのです。
途中解約で元本割れする仕組み
とくに理解しておきたいのが、早く解約するほど、戻ってくるお金が少なくなるという仕組みです。
契約初期に積み立てたお金は「初期口座」として扱われ、この部分は一定期間、解約時の価値がほとんどゼロに近くなります。だから契約から数年での解約は、大きく元本割れしやすいのです。
逆に、払込期間の終盤まで来ている場合は、解約控除の影響は小さくなります。つまり、今どの時点にいるかで、解約の損得は大きく変わります。
解約を検討すべきケース/続けるべきケース
相談を通じて見えてきた、おおまかな判断の目安です。
解約を検討したほうがよいケース
- !毎月の積立が、生活を圧迫している
- !仕組みもリスクも理解しないまま契約してしまった
- !紹介者と連絡が取れず、放置状態になっている
続けたほうがよい場合もあるケース
- ✓払込期間の終盤まで来ていて、解約控除が小さい
- ✓無理のない金額で、長期で続けられる見通しがある
解約は、紹介者に頼らず自分でできる
「解約するには、紹介してくれた人にお願いするしかない」と思い込んでいる方が多いのですが、これは誤解です。
契約者本人が、運用会社へ直接、解約や積立停止の手続きを進められます。音信不通になった紹介者を探し回る必要はありません。
手続きの考え方はRL360の解約完全ガイドも参考になります。
解約の前に、契約書のどこを見るべきか
正しく判断するために、まず手元の契約書(証券)で次の点を確認してください。ここが分かれば、損得の計算ができます。
- ✓払込期間:何年契約か、そのうち今どこまで来ているか
- ✓初期口座の期間:解約価値がほぼゼロになる、最初の期間がいつまでか
- ✓現在の解約返戻金:今解約したら、いくら戻るのか(会社の管理画面で確認できます)
- ✓これから払う総額と手数料:続けた場合に、あと何を負担するのか
この4つを並べれば、「今やめる損」と「続ける負担」を数字で比べられます。感覚ではなく数字で判断することが、後悔しないコツです。
よくある質問
Q. 今すぐ解約したら、いくら戻りますか
契約時期と払込状況によります。初期口座の期間中なら大きく元本割れし、終盤なら戻る割合は高くなります。まずは現在の解約返戻金を確認してください。
Q. 解約せず、積立を止めるだけはできますか
多くの商品で「払込停止」は可能です。ただし口座維持費はかかり続けるため、止めれば安心とは限りません。ここも数字で確認が必要です。
Q. 手数料は交渉できますか
基本的にできません。だからこそ、続けるか解約するかの見極めが重要になります。
解約で、これだけは避けたい3つの失敗
相談を受ける中で、「もっと早く言ってくれれば」と感じる失敗があります。次の3つには、くれぐれも気をつけてください。
- !紹介者の言いなりで、別の商品に乗り換える:解約の相談をしたら、また新しい海外商品を勧められた、というのは典型的なパターンです
- !感情的に、勢いで即解約する:終盤まで来ていたのに焦って解約し、あと少しで戻るはずのお金を失う人がいます
- !不安なまま放置し、払い続ける:見て見ぬふりが、いちばん損をします。まず現状を把握することが第一歩です
解約も継続も、あわてず、数字で決める。
これが鉄則です。
迷ったら、契約内容を見て相談を
解約の損得は、契約時期・払込状況・今後かかる手数料を並べて、はじめて正しく比べられます。
感情だけで急いで解約して、かえって損をする人もいます。私は無料で相談を受けています。
しつこい勧誘や営業は一切しません。手元の契約書を見ながら、あなたにとって損の少ない道を一緒に考えます。
まとめ
インベスターズトラストを解約すべきかどうかは、手数料と元本割れの仕組み、そして今あなたがどの時点にいるかで変わります。
解約は紹介者に頼らず自分で進められますが、損得の判断は慎重に。
迷ったら、契約内容を見ながら相談してください。急いで後悔するより、正しく比べて決めるほうが、必ず得をします。
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インベスターズトラストの解約
エボリューション積立を放置していたらプランが失効した
ITAの途中譲渡や解約手続きには必ず当時の紹介者署名が必要ですので紹介者と疎遠にならない方がいい