いま、「NTTファイナンス」を名乗る電話や自動音声を受けて、この記事にたどり着いた方へ。
先に結論だけお伝えします。
自動音声で「未納料金があります」と言われたら、それはほぼ詐欺です。電話を切ってください。
お金は、まだ1円も取られていません。
この記事を読み終える頃には、落ち着いて対処できるようになっています。
なぜ「ほぼ詐欺」と言い切れるのか
根拠は、本物のNTTファイナンス自身の公式発表です。
NTTファイナンスは公式サイトで、自社を名乗る架空料金請求詐欺への注意喚起を出しており、
SMSや電子マネー・プリペイドカードによる支払い請求は一切行わないと明言しています。
またNTT東日本も、未納料金の支払いや回線の利用停止について、
自動音声ガイダンスやSMSで連絡することは一切ないと公式に発表しています。
さらに消費者庁も2024年6月、「NTTファイナンス」「NTT」の名称をかたる自動音声・国際電話番号による架空請求について、正式な注意喚起を出しています。
つまり、
「自動音声+未納料金」の組み合わせ自体が、本物ではありえない連絡
なのです。
NTTファイナンスは実在する会社です(だから騙される)
ここが、この詐欺のいやらしいところです。
NTTファイナンスはNTTグループの実在する会社で、
ドコモやNTT東西の電話料金を「おまとめ請求」としてまとめて請求する業務を担っています。
つまり、多くの人が実際にNTTファイナンスから請求を受けた経験があるのです。
「あれ、うちの電話代ってここからの請求だったような…」
この心当たりの一瞬こそ、詐欺師の狙いです。
実在しない会社を名乗れば疑われますが、
実在する請求会社を名乗れば、誰にでも心当たりを作れてしまう。
だから、この名前が選ばれ続けています。
手口の流れ|「1を押す」の先に何があるか
消費生活センターに寄せられている相談から、典型的な流れを整理します。
①自動音声の着信
「NTTファイナンスです。未納料金があります。オペレーターにおつなぎする場合は1を押してください」
「+」から始まる国際電話番号からの着信が多いのも特徴です。
②オペレーターを名乗る人物が登場
会員サイトやアプリの利用料金など、身に覚えのない「未納」を具体的に告げてきます。
③脅し文句
「このまま支払わないと裁判になります」
「今日中に手続きをしないと回線が止まります」
④支払いの誘導
コンビニでプリペイド型電子マネー(ギフトカード)を買わせて番号を伝えさせる、
または指定口座への振込を求めてきます。
覚えておいてください。
「未納料金をギフトカードで払え」という要求は、この世に100%詐欺しか存在しません。

どれくらい流行っているのか
「そんな詐欺、引っかかる人いるの?」と思うかもしれません。
消費者庁が正式な注意喚起を出したのは2024年6月。
2023年夏頃から、各地の消費生活センターに同種の相談が数多く寄せられ続けていると発表されています。
国民生活センターも、NTTファイナンスを名乗る自動音声電話について相談事例の増加を公表しており、各自治体・警察も繰り返し注意喚起を出しています。
つまりこれは「珍しい詐欺」ではなく、いま現在、日本中に一斉にかかっている電話です。
あなたのところに来たのも、ご家族のところに来るのも、時間の問題と考えて備えるのが正解です。
なぜ、自分にかかってきたのか
「なんで私の番号を知っているの?」と不安になる方が多いのですが、
答えは拍子抜けするほど単純です。
ランダムな機械発信か、出回っている名簿への一斉架電です。
あなたが狙われたのではなく、番号の並びに順番にかけているだけ。
だから、電話に出たこと・かかってきたことを恥じる必要はまったくありません。
ただし、注意点がひとつ。
ボタンを押したり会話に応じたりすると「反応があった番号」としてリストの価値が上がり、
別の詐欺電話が増えることがあります。
無反応で切るのが、一番の防御です。
実際の相談で多いパターンも紹介しておきます。
留守番電話に自動音声が残っていて、心配になって折り返してしまった。
オペレーターに「動画サイトの未納が数十万円ある」と言われ、
「今日中にコンビニで電子マネーを買って番号を教えれば、裁判は取り下げられる」と指示された。
コンビニに向かう途中で家族に電話して発覚し、寸前で止まった。
「コンビニで払える裁判」など、この世に存在しません。
家族への一本の電話が、数十万円を守りました。
迷ったら誰かに話す。これだけで、この詐欺の成功率は激減します。
本物と偽物の見分け方
| 見るポイント | 本物のNTTファイナンス | 詐欺 | 連絡手段 | 請求書などの書面が基本 | 自動音声・SMS・国際電話 | 発信番号 | 公式サイトに掲載の国内番号 | 「+」から始まる国際番号・非通知が多い | 支払い方法 | 電子マネー・ギフトカードは一切使わない(公式明言) | プリペイドカード・ギフトカード・個人口座への振込 | 時間の余裕 | 書面で期日を案内 | 「今日中に」「今すぐ」と急かす |
|---|
そして、確認方法はひとつだけ覚えれば十分です。
かかってきた電話では何も判断せず、いったん切って、自分からNTTファイナンス公式サイトに掲載されている窓口へかけ直す。
本物の窓口番号はNTTファイナンス公式サイトの注意喚起ページで必ず確認してください。
この記事に番号を書かないのは、番号は変わることがあり、古い情報がかえって危険だからです。
電話を受けたときの正しい動き(3ステップ)
①何も押さず、何も答えず、切る
自動音声の指示でボタンを押す必要は一切ありません。
②本当に未納が心配なら、自分から公式窓口へかけ直す
判断材料は「かかってきた電話」ではなく「自分からかけた電話」だけにします。
③国際電話が不要なら、利用休止を検討する
固定電話の国際電話利用は、無料で休止の申し込みができます。
海外とやりとりのないご家庭、特に高齢のご家族の電話は、止めておくと安心です。

名前が変わっても、構造は同じ
この手口は「NTTファイナンス」だけではありません。
NTT東日本・NTT西日本・ドコモ・総務省・国税庁・電力会社。
名乗る名前を変えながら、同じ台本が使い回されています。
だから、会社名ごとに覚えるのではなく、構造で覚えてください。
・自動音声で金銭の話をしてくる
・国際番号や非通知からかかってくる
・「今日中」と急かす
・電子マネー、ギフトカード、個人口座への振込を指示する
このどれかに当てはまったら、名乗りが何であれ切ってよい電話です。
覚えるのは会社名ではなく、この4つのサインだけで十分です。

スマホと固定電話の防御設定
仕組みで防ぐ方法も紹介しておきます。
スマホの場合
・iPhone:設定の電話メニューにある「不明な発信者を消音」をオン
・Android:標準電話アプリの「迷惑電話ブロック」機能をオン
・各キャリアの迷惑電話対策サービス(無料プランあり)を利用
固定電話の場合
・国際電話が不要なら、無料の利用休止を申し込む
・常時留守番電話にして、知らない相手には出ない運用にする
・迷惑電話防止機能つきの電話機に替える(自治体によっては購入補助もあります)
特に離れて暮らす高齢のご家族には、「設定してあげる」ところまでやるのがおすすめです。
「気をつけてね」という言葉より、1回の設定のほうが確実に守れます。
押してしまった・話してしまった・払ってしまったら
ボタンを押しただけ、少し話しただけの方へ
その時点では、お金は取られていません。落ち着いてください。
ただし「反応する電話番号」と認識され、今後同種の電話が増える可能性があります。
知らない番号や国際番号は出ない・折り返さないを徹底してください。
個人情報を伝えてしまった方へ
名前や住所を伝えた程度なら、直ちに金銭被害にはつながりません。
ただし、その情報を使った別の詐欺電話(役所や銀行のなりすまし等)が来る前提で警戒してください。
支払ってしまった方へ
すぐに、消費者ホットライン「188」か、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
その上で、厳しい現実もお伝えします。
詐欺で支払ったお金を取り戻すのは、非常に難しいのが実情です。
だからこそ、いちばん大事なのは「二度と払わないこと」と「ご家族に共有すること」です。
被害後の考え方は投資詐欺に遭ったら、諦めるべき5つの理由にも書いています。
FAQ|よくある質問
Q1. 留守番電話に自動音声が残っていました。折り返すべきですか?
A. 折り返さないでください。本当に用件がある企業は、書面など別の手段でも連絡してきます。
Q2. 実は、本当に料金を滞納している気がします。
A. その場合でも、かかってきた電話で手続きしてはいけません。自分から公式窓口にかけ直して確認すれば、本物の未納なら正規の方法で案内されます。
Q3. 「+1」や「+44」から始まる番号でした。
A. 国内企業の料金案内が海外番号からかかってくることは、まずありません。出ない・折り返さないでください。
Q4. SMSのリンクを開いてしまいました。
A. 開いただけなら、まず落ち着いて。IDやパスワード、カード番号を入力していなければ大きな実害はありません。何かを入力した場合は、そのサービスのパスワード変更とカード会社への連絡を早めに行ってください。
Q5. 高齢の家族が心配です。
A. この記事の結論「自動音声で未納料金は詐欺。切って、家族に相談」だけ共有してください。あわせて固定電話の国際電話休止と、留守番電話設定(知らない番号には出ない運用)が効果的です。
Q6. 「お支払いの確認が取れません」というSMSが届きました。
A. NTTファイナンスはSMSでの支払い請求を行わないと公式に明言しています。リンクは開かず、削除してください。本当に心配なら、SMS内の番号ではなく公式サイトの窓口へ自分から確認します。
Q7. 同じ番号や違う番号から、何度もかかってきます。
A. 着信拒否を設定した上で、放置で構いません。機械による一斉発信なので番号を変えてかけてくることもありますが、出なければ実害はありません。
Q8. 無視したら本当に回線が止まったり、裁判になったりしませんか?
A. 詐欺の電話を無視しても、何も起きません。本物の未納があるかどうかは、Q2の方法で自分から確認すれば済みます。「裁判になる」と電話で急かすこと自体が、詐欺の典型的な手口です。
まとめ|「心当たり」こそ、疑いの合図
・自動音声+未納料金=ほぼ詐欺。公式が「そういう連絡はしない」と明言しています
・確認は「かかってきた電話」でなく「自分からかけた電話」で
・ギフトカードでの支払い要求は100%詐欺
・支払い前なら、被害はゼロ。落ち着いて切るだけで勝ちです
この手口は、NTTファイナンスに「心当たりがある人」を狙っています。
心当たりがあるときほど、一呼吸おいて疑う。
これは未納料金詐欺に限らず、投資や副業の甘い話にもそのまま使える、お金を守る基本動作です。
最後にひとつだけ、お願いがあります。
この記事を読み終えたら、ご家族のLINEにそのまま送っておいてください。
「自動音声で未納料金って言われたら詐欺だって」という一言を添えるだけで、この記事はあなたの家族を守る道具になります。LINEを使わない親御さんには、電話で直接ひとこと伝えるのがいちばん確実です。
私が無料で配布している「騙されない副業・投資 見極めチェックリスト20」も、同じ考え方で作っています。
家族を守る道具として、受け取っておいてください。
見極めチェックリスト20
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出典:NTTファイナンス公式・架空料金請求詐欺への注意喚起/消費者庁・大手通信関連会社の名称をかたる架空請求に関する注意喚起(2024年6月)/NTT東日本・自動音声電話やSMSによる特殊詐欺への注意喚起







