「最初の2年だけ高額積立」は確実に失敗|オフショア生保積立の構造的罠

「最初の2年だけ高額を積み立てる」勧誘は必ず失敗する

「オフショア生保積立は、最初の2年だけ高額を積み立てれば、後は減額しても大丈夫です」——この勧誘文句は、投資家JACKがコアメンバーサロンを11年間運営してきた中で、最も多くの被害者を生んでいる典型的な悪徳セールスです。

結論から言います。「最初の2年だけ高額積立+後で減額」は、構造的に契約者が必ず損する設計です。本記事では、なぜこの戦略が失敗するのか、商品仕様の構造から徹底解説します。「再々注意喚起」とタイトルに付けたのは、それだけ被害が後を絶たないからです。

オフショア生保積立の「初期口座」構造

RL360、フレンズプロビデント、インベスターズトラスト、ドミニオン等の主要オフショア生保積立には、契約初年度から18〜24ヶ月の「初期口座(Initial Account)」期間が設定されています。

  • この期間に積み立てた資金は「初期積立金」として分離管理される
  • 初期積立金には、商品の主要な手数料(初期口座管理費・販売報酬)が継続的に課される
  • 初期口座期間中に解約すると、初期積立金の大半が手数料として消滅する
  • 初期口座期間が長期間運用されないと、手数料負担が回収できない構造

この構造は商品設計上のもので、契約者がコントロールできません。

「最初の2年だけ高額積立」が必ず失敗する4つの理由

1. 初期積立金が「最大の手数料負担」を生む

最初の2年に高額を積み立てると、その分だけ初期積立金の規模が大きくなり、それに比例して手数料負担も増大します。後で減額しても、初期積立金には引き続き手数料が課され続けます。

2. 減額後の積立では手数料を相殺できない

初期積立金に課される手数料を相殺するには、本来であれば長期にわたる継続積立による複利成長が必要。「後で減額」してしまうと、手数料負担を取り戻せないまま満期を迎えます。

3. 紹介者のコミッションが最大化される構造

紹介者・IFAが受け取るコミッションは、初期2年の積立額に比例して最大化されます。だから紹介者は「最初の2年だけ高額」を勧めるのです。契約者の利益とは完全に逆方向。

4. ボーナス・ロイヤリティの権利を失う

多くのオフショア積立には、長期積立完了時のロイヤリティボーナスがあります。減額・早期完了するとこれらの権利を失う。

具体的なシミュレーション|失敗パターンと成功パターン

失敗パターン:最初2年だけ月額10万円、後は月額1万円に減額

  • 初期2年の積立総額:240万円(高額初期積立)
  • 初期積立金に対する月次手数料:高額(積立額に比例)
  • 3年目以降月額1万円×23年=276万円
  • 合計積立額:516万円
  • 満期評価額:手数料負担で大きく目減り、実質利回りはマイナスまたはほぼゼロ

成功パターン:最初から月額2万円で25年継続

  • 月額2万円×25年=600万円
  • 初期積立金規模が小さいため手数料負担が抑制
  • 長期継続によりロイヤリティボーナス受領
  • 満期評価額:年率5〜7%の長期IRRで運用
  • 満期金:1,200万円〜1,500万円程度(試算)

合計積立額がほぼ同じ(516万円 vs 600万円)でも、満期評価額は数倍違います。これが商品仕様を歪めた勧誘の致命的な落とし穴です。

なぜこの勧誘が広まったのか|業界構造の闇

「最初の2年だけ高額積立」は、紹介者・IFAにとって以下のメリットがあります。

  1. 初期積立額に比例したコミッションが最大化される
  2. 契約者が早期に減額・停止しても、紹介者のコミッションは取りきれている
  3. 「無理せず短期に終わる」と説明することで、契約への心理的ハードルが下がる
  4. 契約者が後悔した時には既に紹介者は次の獲物を探している

この構造により、紹介者のインセンティブと契約者の利益が完全に逆方向を向きます。

正しい契約方針|長期コミットメント可能な金額で開始

オフショア生保積立を契約する際の正しい方針:

  1. 20〜25年の長期で無理なく続けられる月額を設定(家計収入の5〜10%程度が目安)
  2. 最初から最後まで同額または微増で積み立てる(減額・停止を前提にしない)
  3. 初期口座期間を絶対に途中解約しない覚悟を持つ
  4. 家計に余裕が出たら追加投資で柔軟に対応(積立額を上げる方向)
  5. 正規IFA経由で契約し、契約後はIFA本体と直接連絡が取れる状態を維持

すでに「最初の2年だけ高額」で契約してしまった場合の対処

すでに契約済みで、本記事の警鐘に当てはまる方は、以下の対処を検討してください。

  1. 初期口座期間が経過するまで継続:途中解約は最悪の選択肢。手数料負担はあっても、解約よりは継続が有利
  2. IFAの変更(移管):現IFAが悪質なら、優良IFAに移管してその後の運用フォロー改善
  3. 減額ではなく現状維持:可能なら積立額を維持し、長期で手数料負担を相殺
  4. 専門家への相談:個別の状況に応じた最適解はケースバイケース。コアメンバーサロンでも個別相談を承っています

まとめ|「最初の2年だけ高額」は紹介者の利益、契約者の損

「最初の2年だけ高額を積み立てて、後は減額」という戦略は、商品仕様を悪用した契約者にとって構造的に損する設計です。紹介者・IFAのコミッションを最大化するための勧誘文句であり、契約者の長期資産形成とは完全に逆方向を向いています。

オフショア生保積立は、20〜25年の長期で無理なく続けられる月額で、最初から最後まで継続的に積み立てる——これが商品仕様に沿った正しい使い方です。判断に迷う方は、コアメンバーサロンでも個別相談を承っています。

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