「今の給料だけで、この先もやっていけるのだろうか」と、ふとした瞬間に不安になることはありませんか。
私は投資家JACKと申します。26歳で海外投資を始め、現在は大阪府知事認可の不動産会社を経営しながら、国内外の株式投資、FX半自動売買、中国輸入物販など、複数の収入の柱を育ててきました。2015年には投資・副業のオンラインサロン「コアメンバー」を立ち上げ、12年目の今日まで累計500名超の方々と一緒に副収入づくりに取り組んできました。
この記事は、「収入の柱を増やす方法」を探している方に向けて書いています。私の著書『収入の柱を増やせ』のテーマである「本業1本依存のリスク」と「複数の収入源の作り方」を軸に、本の内容を惜しまず紹介しながら、今日から動く順番まで整理しました。私自身、数千万円を騙された経験があるので、稼ぎ方と同じ分量で、騙されない話も書きます。
結論|収入の柱は「増やし方」より「増やす順番」で決まる
最初に結論です。収入の柱を増やす方法そのものは、それほど多くありません。差がつくのは順番のほうです。私がサロンで最初にお伝えしているのは、この4段階です。
- 第1段階:手取りと固定費を把握し、勤務先のルール(就業規則・服務規程)を確認する
- 第2段階:税制優遇(NISA・iDeCo)で、稼がなくても手元に残る額を増やす
- 第3段階:少額で始められる柱を1本だけ選び、90日は浮気せず数字を記録する
- 第4段階:出た利益を生活費に混ぜず、性質の違う2本目の柱に回す
失敗する方は、この順番が逆です。第1段階と第2段階を飛ばし、いきなり借入を伴う投資や高額なスクールから入る。土台がないところに重いものを載せるので、1回つまずいただけで全部が倒れます。柱は1本ずつしか増えません。同時に3本立てようとした人が、1年後に0本のままだった例を何度も見てきました。
日本人は、今、確実に貧しくなっています
いきなり厳しい話から始めますが、ここが本書の出発点です。実質賃金は30年下がり続けています。そこに円安、物価高、金利上昇が重なり、家計を直撃しています。
何もしていないのに、生活は年々苦しくなっていく。これがインフレ時代の正体です。給料の額面が同じでも、お金の価値が下がれば、実質的な収入は減っているのと同じことです。真面目に働いて、真面目に貯金しているだけでは守りきれない時代に、私たちはすでに入っています。
インフレへの家計の対策として、まず節約を考える方は多いはずです。固定費の見直しは正しい第一歩ですが、節約には下限があり、収入の柱を増やす側に上限はありません。
この状況で本業1本に依存していると、リストラ・転職・年金不安というリスクが一気に襲ってきます。収入源が1本しかないということは、その1本が折れた瞬間に、家計全体が倒れるということです。だからこそ、本業以外にもう一つの収入源を作っておく必要があるのです。
「楽して月100万」に近道はありません
副収入を作ろうと調べ始めると、必ず目に入るのが「楽して月100万」とうたう情報商材、MLM、高額スクールの類です。収入を増やしたいという真剣な気持ちにつけ込んでくるのが、この世界の怖いところです。焦っている人ほど、こうした話に引き寄せられてしまいます。
うまい話を持ちかけてくる人の目的は、あなたを稼がせることではなく、あなたから稼ぐことです。
本書では、こうした「楽して稼げる」系の話を見抜く目の養い方を、1つの柱として解説しています。副収入づくりの第一歩は、稼ぎ方を覚えることではなく、騙されない目を持つことだと私は考えています。手口の構造をもっと知りたい方は、巨額被害事件に共通する罠をまとめた『投資詐欺の正体』巨額被害に共通する10の罠もあわせて読んでみてください。商品名が変わっても、お金の流れの正体は100年変わっていません。
うまい話に、近道はありません。地味で、長期的で、コツコツとした道こそが、最終的に最も多くの人を富ませてくれます。
これは本書の中で、私が一番伝えたかったことです。遠回りに見えるかもしれませんが、まっとうな道を選んだ人だけが、数年後に確かな柱を手にしています。私がオンラインサロンの運営を通じて多くの方の相談に乗ってきた中で、確信していることです。
私が実践してきた「収入の柱」を3つで比べる
では、具体的に何をやればいいのか。本書では、私自身が実践してきたFX半自動売買・中国輸入物販・株トレードの3つについて、実践ノウハウとリアルな実績を公開しています。机上の空論ではなく、実際にやってきた人間の記録として読んでいただける内容です。
ここでは3本を「必要な資金」「立ち上がりまでの時間」「向き不向き」で並べます。金額や期間は取り組み方で変わるので、断定的な数字は書きません。性質の違いをつかむ表として見てください。
| 柱 | 必要な資金 | 立ち上がりまで | 向いている人・向かない人 |
|---|---|---|---|
| FX半自動売買 | まとまった元手が要る。少額では値動きに耐えられない | 仕組みの理解に時間がかかり、動かした後も検証が続く | 数字を淡々と検証できる人向き。含み損で眠れない人には不向き |
| 中国輸入物販 | 仕入れ代金が先に出る。在庫を抱えるリスクあり | 売れる商品を見つけられれば比較的早く売上が立つ | 作業と発送を続けられる人向き。時間が取れない人には重い |
| 株トレード | 少額から可能。生活防衛資金を残した余裕資金だけで | 時間はかかる。短期で結果を求めるほど失敗しやすい | 値動きを毎日見なくて平気な人向き。即金が欲しい人には不向き |
伝えたいのは優劣ではありません。3本は「資金を出すか、時間を出すか」が違うだけです。時間はあるがお金に余裕がない方と、その逆の方とでは、選ぶべき1本目が変わります。なお物販でもブログでも成果を分けるのは作業量より入口の設計で、詳しくはAI時代に副業で稼ぐ人の共通点は「キーワード脳」だったにまとめました。
稼がなくても手元が増える柱|NISAとiDeCoの使い方
あわせて本書では、NISA・iDeCoを最大限活用した節税付きの資産形成についても詳しく解説しました。副収入というと「稼ぐこと」ばかりに目が行きがちですが、税金の負担を減らしながら資産を育てる仕組みは、誰にでも使える強力な柱になります。
2つの制度は効き方が違います。
- NISA:投資で出た利益にかかる税金が非課税になる制度。増えたときに効く
- iDeCo(個人型確定拠出年金):積み立てた掛金が所得控除になる制度。掛けた年から効く
iDeCoは分かりにくいので、仮の数字で示します。所得税と住民税を合わせた税率が20%の方が、毎月2万円を積み立てたとします。年間の掛金は24万円。これが全額、税金の計算のもとになる所得から引かれるとすれば、24万円×20%でおよそ4万8,000円分、税負担が軽くなる計算です。運用の結果に関係なく掛けた時点で効くのが特徴です。
ただし、あくまで仮の計算です。掛金の上限は職業や勤務先の年金制度で違い、税率も所得で変わります。実際の金額は必ず勤務先の担当部署か、所轄の税務署・税理士に確認してください。またiDeCoは原則60歳まで引き出せません。途中で使う可能性のあるお金を入れてはいけません。
積立の「右肩上がりグラフ」には気をつけてください
「毎月5万円を30年積み立てれば1億円になります」という類の試算を見せられたら、いったん止まってください。理論上の可能性はあっても、同じ金額を30年払い続けられる人はごくわずかです。私はオフショア積立の現場で、続けられなくなった方を数え切れないほど見てきました。詳しくは毎月5万円を30年積み立てて資産1億円になりますという話には気をつけてをご覧ください。
不動産が今、副収入に向かない理由|不動産会社の経営者として
一方で、なぜ今、不動産投資は副収入として難しいのか、という点にも正面から触れています。不動産会社を経営している私が言うのですから、ポジショントークではありません。向いていないものを向いていないと正直に言うことも、この本の役割だと思っています。理由は3つあります。
1つ目は、金利が上がる局面だということ。借入で買う以上、金利が上がれば返済額は増えます。ところが家賃はすぐには上げられません。コストだけが先に動く構造です。
2つ目は、手残りが薄いこと。家賃から、返済、管理費、修繕積立金、固定資産税、原状回復費、空室だった月の分を引いた残りが手元に残る金額です。この引き算をせず「家賃-返済」だけで判断している方が本当に多い。
もし「毎月わずかにプラスになります」という試算表を見せられたら、その場で1つだけ質問してください。「金利が1%上がったら、この毎月の数字はいくらになりますか」。すぐに数字を出して答えられない相手からは買わないほうがいい。金額は物件と契約ごとに違います。自分の数字で計算してください。
3つ目は、やめたいときにすぐやめられないこと。株や投資信託は売れば数日で現金になりますが、不動産は買い手を探すところから始まります。1本目の柱に、失敗しても逃げられないものを選ぶのは順番が違います。
不動産を否定しているのではありません。私自身が20年やってきた事業です。ただ、「もう1本」を作りたい段階の方が最初に手を出すものではないということです。
副業禁止の会社員・公務員でもできます
「うちは副業禁止だから、そもそも無理」と諦めている方は多いはずです。実際、副収入の話をすると、真っ先に返ってくるのがこの言葉です。
本書では、副業禁止の公務員・会社員でもできる副収入の作り方を解説しています。勤め先のルールを破らずに収入源を増やす道は、ちゃんとあります。諦める前に、次の3点を押さえてください。
- 会社員を副業禁止にする法律はありません。制限しているのは就業規則です。近年は申請すれば認められる会社も増えています
- 公務員は法令で兼業が制限されています。会社員と同じ感覚で判断せず、必ず所属の人事担当に確認してください
- NISAやiDeCo、株式投資などの資産運用は、一般に「働いて報酬を得る副業」とは区別されます。ただし判断は勤務先の規程によります
実務でつまずきやすいのが住民税です。副業分の所得があると住民税が増え、勤務先の経理が気づきます。自分で納付する形にする方法などは、サラリーマン副業の税金完全ガイドにまとめました。「利益が20万円以下なら申告不要」という理解は誤りです。この20万円ルールは所得税だけの特例で、住民税には適用されません。ここを知らずに後から追徴を受けた方の実例も、その記事に書いています。
最初の30日・90日・1年でやること
副収入づくりで一番多い失敗は、何から始めればいいか分からないまま、結局何も始めないことです。情報だけを集めて満腹になり、行動はゼロのまま1年が過ぎる。これは本当によくあるパターンで、もったいないと感じています。
そこで本書では、副収入形成の最初の30日・90日・1年でやることを、具体的なロードマップとして示しました。今日から動き出せるように、時間軸で行動を整理してあります。この記事でも、私がサロンでお伝えしている順番を表にしておきます。
| 期間 | やること | この期間のゴール |
|---|---|---|
| 最初の30日 | 手取りと固定費を書き出す/就業規則・服務規程を確認する/NISA口座を開く/候補を1本に絞る | 増やす前に、現在地とルールを把握する |
| 30日〜90日 | 選んだ1本を少額で始める/売上と経費を毎週記録する/税金分を別口座にプールする/他の手法に浮気しない | 金額の大小ではなく、1円でも自分で稼ぐ経験をする |
| 90日〜1年 | 確定申告と住民税の手当て/利益を生活費に混ぜず再投資に回す/性質の違う2本目を検討する | 1本目を安定させ、2本目に手をかけられる状態にする |

最初の90日で成果が出なくても、やめないでください。この時期に決まるのは金額ではなく、続けられる形になっているかです。
この期間に邪魔をするのが、情報に振り回されることです。私は毎朝3本だけお金と詐欺のニュースを届ける無料アプリを作りました(お金のニュース専門のスマホアプリを開発しました)。たくさん知るためではなく、振り回されないための仕組みです。
さらに本書では、複数の収入源をどう組み合わせるかというポートフォリオ戦略まで踏み込みました。柱は1本増やして終わりではなく、組み合わせてこそ強くなります。性質の違う柱を複数持っていれば、どれか1本が不調でも家計全体は揺らぎません。これが「収入の柱を増やせ」に込めた意味です。
まとめと、本書『収入の柱を増やせ』について
収入の柱を増やす方法を、あらためて整理します。
- 順番が9割。現在地とルールの確認、税制優遇、少額で1本、そこから2本目
- 1本目は「資金を出すか、時間を出すか」で選ぶ。3本同時に立てない
- 不動産は金利上昇局面で手残りが薄く、すぐにやめられない。1本目には向かない
- 会社員は就業規則、公務員は法令上の制限。確認してから動けば道はある
本書『収入の柱を増やせ』は、「インフレ時代を生き抜く副収入形成の教科書」というサブタイトルの通り、日本人が貧しくなる時代に、本業以外のもう一つの収入源を作る方法を体系化した一冊です。2015年から運営しているオンラインサロン「コアメンバー」に累計500名超の方々が参加する中で蓄積してきた実践ノウハウと、20年の投資・事業経験をもとに書き上げました。
次のような方に、特に読んでいただきたい内容です。
- 本業の給料だけでは将来が不安な会社員・公務員の方
- 副業に興味はあるが、何から始めればいいか分からない方
- 「楽して稼げる」系の情報商材に騙されたくない方
- 退職後の収入源を、現役のうちに作っておきたい方
- 家族と一緒に副収入形成に取り組みたい方
副収入は、一人で黙々と取り組むものと思われがちですが、家族と一緒に取り組めば、家計を守る力はさらに大きくなります。退職後の収入源を現役のうちに育てておくという意味でも、始めるのは早いほど有利です。
あなたとあなたの家族の未来を守る一冊として書きました。収入の柱を増やす道のりを、本書と一緒に歩き出していただければ幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。税務の判断は所轄の税務署または税理士にご確認ください。
副業・投資の判断に迷ったら
私は数千万円を騙された経験と、大阪府知事認可の不動産会社を20年経営してきた立場から、副業と投資の「本物と偽物」を見極める物差しをお伝えしています。
※販売・勧誘・譲渡のお取次は一切行っていません。







