マリオットアメックスの年会費が上がると聞いて、そのまま持ち続けるべきか、それとも解約すべきかで迷っている方に向けて書きます。
私は投資家JACKです。大阪府知事の認可を受けた不動産会社を20年経営し、投資と副業のオンラインサロン、コアメンバーを12年運営しています。数千万円を騙された経験から、お金の使い道が本当に見合っているかどうかを、いつも数字で確かめる癖がつきました。
クレジットカードも同じです。年会費が高いか安いかではなく、自分の使い方で元が取れるかどうかだけが判断材料になります。私自身、2012年にアメックスを発行して以来ずっとプロパーカード、つまりアメックスが自社ブランドで出している本家のカードを使ってきましたが、途中でメインカードをマリオット系に切り替えた側の人間です。
この記事では、発表された改定の中身を数字で整理し、SNSで言われている改悪という評価をどう受け止めればいいのか、そして持ち続けるべき人と解約していい人の線引きまでを、私の実体験を交えてお話しします。
まず改定の中身を数字で整理する
日本で最も人気があり、価値が高いと言われていたクレジットカードが、マリオットアメックスカードでした。年会費以上の価値があると評判で、ポイントやマイルを重視する方が好んで持つカードです。
その大人気のカードに、突如として年会費の値上げと特典内容の見直しがアナウンスされました。主な改正点は次の三つです。
- 年会費が年間49,500円(税込)から82,500円(税込)へアップ。差額は約33,000円
- 無料宿泊特典の条件が、年間利用額400万円以上に引き上げ。従来は150万円
- プラチナエリート資格の獲得条件が、年間利用額500万円以上に引き上げ。従来は400万円
年会費が大幅にアップした一方で、特典を受け取るための達成条件は逆に厳しくなりました。払うお金は増えるのに、もらえる条件のハードルも上がる。これだけ並べれば、確かに持ち主にとっては痛い変更です。
なぜ「改悪だ」「解約だ」と騒がれたのか
発表直後、SNSやYouTubeでは改悪だ、解約だという声が一気に広がりました。感情としてはよく分かります。
これまで年間150万円の決済で受け取れていた無料宿泊特典が、400万円決済まで届かないと手に入らない。年間の決済額が150万円台から300万円台の層にとっては、年会費だけが33,000円増えて、特典は消えるという計算になります。この層が一番大きな声を上げたのは当然でしょう。
ここで大事なのは、自分がどの層にいるのかを先に数える作業です。改悪という言葉は、発信者の年間決済額によって意味がまったく変わります。年間500万円以上を普通に決済している人が言う改悪と、年間150万円の人が言う改悪は、同じ言葉でも中身が違います。他人の評価をそのまま自分の判断に持ち込まないでください。
私は「上級会員を守るための改定」だと見ている
見方によっては、今回の改定は上級会員を守るための改善だと捉えることもできます。
というのも、マリオットアメックスカードがあるおかげで、プラチナ会員が増えすぎたからです。その結果、ホテルのラウンジは満席、部屋のアップグレードも行われないという事例が多発しました。客層の悪化や、ホテルそのものの質の低下も招いていたのが実情です。
上級会員というのは、本来は数が限られているから価値があります。カード1枚で誰でも手に入る資格になれば、ラウンジは混み、アップグレードの順番は回ってこず、特典の中身が薄まります。高級ホテルと上級会員を本来の姿に戻すために、この措置は仕方がなかったのだと私は思います。
そして忘れてはいけないのが、ポイント還元やマイル交換レートは変わっていないという点です。カードの土台にある稼ぐ力そのものが削られたわけではありません。変わったのは、無料宿泊と上級会員資格という上乗せ部分の入場料です。
私がプロパーカードからマリオットへメインを移した理由
私は2012年にアメックスを発行して以降、ずっとプロパーカードを使い続けていました。それを途中で切り替えたのは、両方のカードを並べて比較したときに、マリオットヴォンヴォイの方が魅力があると気付いたからです。
もちろんプロパーカードもプラチナになればメリットは大きいのですが、どちらか1枚を持つということなら、私はマリオットヴォンヴォイをお勧めしていました。
当時は年会費をすぐにペイできる設計だった
マリオットヴォンヴォイのプラチナカードの年会費は、当時49,500円でした。それでもカード更新時にもらえるホテル無料宿泊券と、マイル還元率を考えると、旅行が好きな人なら十二分に年会費をペイできる設計だったのです。
当時は、紹介経由でカードを申し込むと45,000ポイントがもらえるキャンペーンもありました。45,000ポイントといえば、1泊5万円を超える高級ホテルに泊まることも可能な水準です。これだけで年会費はペイできていた計算になります。
還元の数字も強力でした。マリオットカードのマイル還元率は1.25パーセントあり、アメックスのプラチナカードより多くのマイルを航空会社に移すことができます。ポイント付与で考えると最大3パーセント。一般的なカードが0.5パーセントから1パーセント程度だと考えると、これも大きな違いです。
あらゆるクレジットカードを使ってきた私ですが、こんなにも特典や魅力にあふれたカードは初めてでした。だから個人の決済だけでなく、法人決済の一部もこのカードに集約したいと考えたほどです。
現在は、この年会費と特典条件が上で書いた通りに変わりました。当時と同じ感覚のまま持ち続けると、計算が合わなくなる人が出てきます。だからこそ、今の条件で自分の数字を引き直す必要があるのです。
持ち続けるべき人と、解約していい人
結論はとてもシンプルです。年会費分の価値がないと考える方は解約すればいいですし、年間400万円から500万円以上を普通に決済できて、ホテルライフも楽しみたいという方は、今まで以上に快適なプラチナ特典を享受できることでしょう。
持つ意味が薄い人
これは改定前から変わっていない話ですが、旅行は嫌い、年間を通じて飛行機もほとんど乗らない、高級ホテルにも泊まらない。こういう人はマリオットのカードの恩恵を受けられませんので、そもそもカードを作る意味がありません。
移動は車、宿泊はペンションや民宿という旅行スタイルの方も同じです。無料宿泊特典の価値が生活と噛み合っていないなら、年会費は純粋な持ち出しになります。
持ち続ける価値がある人
逆に、年間を通じて適度に飛行機に乗る、旅行が好きだ、1人でも家族でも高級ホテルステイを楽しみたい。こういう人には恩恵が十分あります。
飛行機は毎月乗らなくても、年に数回で十分です。旅行も同じで、年に数回の個人旅行や家族旅行に行くなら十分に使えます。飛行機で移動し、外資系ホテルに泊まって高級感も味わう。そういう時間にお金を使いたい人にとって、このカードは今も道具として機能します。
ホテル系カードで手に入る上級会員資格の中身を横に並べて比べたい方は、ホテル上級会員ステータス完全一覧と、ホテル上級会員ステータスの違いと特典の本質も参考にしてください。無料宿泊特典そのものの実力を比べた記事は無料宿泊特典の実力を徹底比較にまとめています。
副業で稼いで決済額を作るという考え方
年会費5万円は高いと感じるかもしれません。改定後の82,500円ならなおさらでしょう。ただ、決済額そのものを増やせる人にとっては、話がまったく変わります。
私が運営する投資家オンラインサロンのコアメンバーにも、このカードをメインに使っている人が多くいます。彼らは熱心に副業をして収入を増やし、その決済でポイントを貯め、余暇は自分や家族と一緒に無料で高級ホテルライフを楽しんでいます。
サラリーマンの方でも、副業の決済用としてカードを使えば意味が出てきます。本業と副業で稼ぎを増やし、クレジットカードのポイントを上手に貯めて、最大限に旅行を楽しむ。良い循環です。
年間400万円の決済と聞くと、生活費だけで作ろうとすると無理があります。しかし事業や副業の仕入れ決済まで含めると、景色が変わる人がいます。この考え方については、クレジットカードMS(マニュファクチャードスペンディング)とはで整理していますので、決済額の作り方に関心がある方はあわせて読んでください。
大事なのは順番です。特典のために無理な支出を増やすのではなく、もともと出ていくお金と、稼ぎのために必要な支出をカードに集約する。それだけです。特典を取るために買い物を増やした瞬間に、この話はただの浪費になります。
判断する前に確認してほしいこと
SNSの改悪という言葉だけで動かない
解約の判断は、他人の感想ではなく自分の年間決済額と旅行回数で決めてください。年会費の増加分と、自分が実際に受け取れる特典の金額を並べるだけで答えは出ます。
カードの条件は変わり続ける
この記事に書いた年会費や達成条件は、発表された時点の内容です。カードの特典や条件はその後も見直される可能性がありますので、申し込みや解約の前に必ずカード会社の公式情報で最新の条件を確認してください。
年会費が惜しいから投資で稼ぐ、は順番が逆
カードの年会費を埋めるために利回りの高い話に手を出すのは、私が最も危険だと考えるパターンです。年会費が重いなら、解約すればいいだけです。
私は数千万円を騙された側の人間なので、この順番の逆転がどれだけ人生を壊すかを知っています。カードは生活と事業の道具であって、それ自体が資産を増やしてくれるわけではありません。
なお、海外発行のカードまで含めて選択肢を広げたい方は、米国クレジットカードを日本在住で取得する全ルート完全ガイドも読んでおくと、日本のカードとの違いが整理できます。
まとめ
今回の改定は、年会費が49,500円から82,500円へ上がり、無料宿泊特典は年間150万円から400万円、プラチナエリート資格は400万円から500万円へと条件が引き上げられたものです。払う額は増え、条件も厳しくなりました。
一方で、ポイント還元やマイル交換レートは変わっていません。ラウンジが満席で部屋のアップグレードも回ってこないという状態を考えれば、上級会員の価値を守るための措置だったという見方もできます。
だから答えは人によって違います。年間400万円から500万円を普通に決済でき、ホテルを楽しみたい人にとっては、むしろ以前より快適な特典が戻ってくる可能性があります。そうでない人にとっては、素直に解約でいいのです。
改悪かどうかを決めるのはSNSではなく、あなたの決済額と旅行回数です。まずは去年1年間のカード利用明細を開いて、年間いくら決済したかを数えるところから始めてください。
副業・投資の判断に迷ったら
私は数千万円を騙された経験と、大阪府知事認可の不動産会社を20年経営してきた立場から、副業と投資の「本物と偽物」を見極める物差しをお伝えしています。
※販売・勧誘・譲渡のお取次は一切行っていません。







