民泊不動産投資セミナーという言葉を最近よく聞きます。外国人観光客の増大でAirbnbが日本でも注目され始めたので、自分が所有している空き部屋を提供したり賃貸物件の又貸しで高い賃料収入を得ようという事ですが、この民泊ビジネスは思っている以上に大きな落とし穴もあり、儲かるどころか大損する可能性も秘めています。
まず法的リスクがあります。まだ民泊に関する法整備が整っていませんので事前許可制となっていますが現在民泊ビジネスを行っている方の大半は無許可です。無許可でもウイークリーマンションとして貸し出すのはOKですが極端に狭い部屋(25㎡以下)を1泊2泊の短期で貸し出す事はOUTで違法です。
実際に大阪でも先日、違法民泊ビジネスを手広くやっていた女性が摘発されました。自身が所有する部屋を無許可で中国人観光客に短期で貸し出し数千万円稼いでいたそうです。規模が大きくなると摘発のリスクが当然高まるので今後も逮捕される人は続出するでしょう。
現在日本人投資家を対象に行われている「民泊不動産セミナー」は、自己所有物件だけでなく「賃貸物件を又貸しして賃貸料との差額を利益にしましょう」と何とも安易で無責任な事を言っているそうですがこれは非常に危険ですので絶対にやめておきましょう。
基本的に賃貸物件は「又貸し不可」と契約書に謳われています。外国人観光客はお世辞にも部屋の使い方が綺麗とは言えず夜はドンチャン騒ぎして近隣に迷惑をかけ、最後はゴミを分別せずに廊下やゴミ捨て場に放置というケースもあり管理が非常に難しいです。自己所有物件ならまだしも賃貸で借りている物件でこれをやられるとすぐに近隣住民からクレームが来て又貸しが発覚し、強制解約・多額の損害賠償請求される事になりますのでくれぐれもご注意ください。
賃貸物件の中でも「全部屋民泊利用OK」と謳った物件もあるようですが、こんな物件を借りて儲かるほど民泊は甘くありません。セミナーでは「誰でも参加できて簡単に儲かるかのような」トークをしているようですが、本当に儲かるのはセミナー主催者(管理者)であって投資家ではない事を頭に入れておいてください。
JACKは不動産投資歴が長いのでこの辺はうまくやっているつもりです。一般賃貸でもウイークリー利用でも儲かるような物件を選定して買えば利回りも想定以上にあがる時があります。具体的にはまた後日コアメンバーにはお伝えします。
民泊不動産ビジネスを安易に考え、賃貸物件の又貸しで参入するのは絶対にやめておきましょう!