海外不動産投資は資産家が分散の一つとして行う守る投資であって金の無い人がやる攻めの投資ではない

円高水準ですので海外不動産投資に興味があるのですがどう思いますか?という質問を度々頂戴します。

 

JACK自身も数年前の1ドル80円だった時代にフィリピン、タイ、インドネシアで投資用コンドミニアムを購入し一時的に保有していました。出口としては為替差益分は利益が取れましたが、賃貸収入はシミュレーションより下で東南アジア不動産というのは当初想定していなかったデメリットや不安点が多いというのが分かりました。今後また投資するかと聞かれると積極的には行かないと思います。

 

一つ言えるのは、わざわざリスクの高い東南アジア不動産なんかに投資しなくても、今は日本国内に投資対象となる良質な物件がたくさんあるのでそれで十分だという事です。

 

海外不動産投資セミナーに参加すると分かるのですが、参加者はお金に余裕がある人はほとんどおらず、ギャンブル的な発想で何とかして小資本でお金を増やしていきたいという方が多いように思います。ここ最近も東南アジア系の不動産投資セミナーがそこら中で開催されているようですが、迂闊に手を出すと大損する可能性があるのでくれぐれもご注意下さい。

 

特にタイ、カンボジア、フィリピンの不動産は売れていない案件が多いにも関わらず、デベロッパーが勝手に価値を上げて物件価格を高騰させています。実需が無いにも関わらず物件価格を勝手に上げるので何も知らない日本人投資家は「東南アジアは不動産価格がどんどん上がっている」と勘違いをしているだけなんですね。

 

まだ完成していない案件を「プレビルド方式(分割支払い)」で購入させる手法もよく東南アジア不動産で使われていますが、これはもっとタチが悪くて完成までにデベロッパーが倒産するとアウト。完成予定もいい加減なので数年の遅延は当たり前、仲介会社は購入者からとっとと仲介手数料やその他諸々手数料を徴収済みなので、被害を受けるのは投資家だけになります。実際完成しても当初聞いていたキャッシュフローは大嘘で賃料収入もほとんどなし。毎月管理費と諸手数料で大赤字で売ろうにも現地の不動産業者を知らないので最終的に買い叩かれて終了という流れをよく聞きます。

 

ミャンマーやモンゴルなどでも不動産ファンドとして権利に投資させている案件があるようですが、ほぼ間違いなくアウトでしょう。この手の案件は多くを語るまでも無いので早めの資金回収を強くお勧めします。

 

JACKの周りの投資家やお金持ちはハワイやオーストラリアで一戸建てやコンドミニアムを購入していますが東南アジアで買っている人はほとんどいません。プレビルドや私募不動産ファンドなどもってのほかです。

 

海外不動産投資というのは想定外のリスクや手間や不安が多いので、まだそれほど資産を持っていない人が「お金を増やしたい」という目的で投資をするのはお勧めしません。中には原野商法やランドバンキング詐欺も多いので十分にお気をつけ下さいね。

 

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