最近はI社積立被害者からの相談も増えてきました。
悪徳紹介者が増えてきた証拠でしょう。
被害者に共通しているのは、
『管理手数料』について正しい理解ができていない
こと。
セミナーなどで見せられるエクセルシミュレーションには、
管理手数料が一切含まれていないか、間違った含まれ方をしています。
国内でオフショア長期積立を紹介しているブローカーや紹介者は、
セミナーや自身のブログ、SNSでこのようなことを言います。
「2年経過以降はいつでも積立停止や減額ができます」
一見、安心できる材料のように聞こえますが、
停止や減額する上で発生するリスクについて説明をしていません。
まずI社の公式サイトから、
長期積立商品の年間管理手数料について確認してみましょう。
【年間管理手数料】
1年目から10年目:1.9%
11年目以降:0.35%
これだけ見ても、何に対してのパーセントかよく分かりませんね。
サイトの案内が不十分すぎます。
この手数料はザックリ言うと、
年間拠出金額に対してのパーセンテージ
になっています。
仮に月1,000USD×25年支払で契約したプランだと、
1年目=12,000USD×1.9%
2年目=24,000USD×1.9%
になる計算です。
実際には、時価やユニット数で割って・・という複雑な計算になるので少し変わりますが、
まずはザックリとした数字で理解しておいて下さい。
積立金を減額・停止した場合
問題はココです。
契約当初に毎月1,000USDで積み立てていたのに、
紹介者の甘い言葉を鵜呑みにして、3年目から毎月200ドルに減額したとしましょう。
年間管理手数料は、
1年目=12,000USD×1.9%
2年目=24,000USD×1.9%
3年目=26,400USD×1.9%・・
にはなりません!
何故かと言うと、この年間管理手数料は、
契約した時の毎月積立金で満期まで固定される
からです。
つまり、3年目から毎月200USDに減額したとしても、
3年目=36,000USD×1.9%
と、月1000ドル積み立てていると見做されて徴収が行われます。
減額するとヤバイというのがお分かり頂けましたか?
積立停止した際も同様です。
毎月1,000ドル×2年だけで止めてしまっても、その後の管理手数料はどんどん積み重なってしまい、ある日突然保険会社からメールが来て、
プラン時価総額が解約手数料を割り込んだので、プランは失効となります。
という恐ろしい通知が来ることになるでしょう。
最初の2年だけ積立し、停止して放置すると
ほぼ間違いなくプラン失効します
失効状態から復帰するには、それまでの未納積立金全額を納めないといけないので、
初期口座中の積立金が高額であれば、追徴金は数百万規模になります。
商品の積立金を減額・停止することが、
どれほどのリスクかお分かり頂けたでしょうか?
勧誘セミナーや個人懇談で、
「途中で減額も停止もできますから!」
という奴らは、自分勝手な無責任野郎です。
減額や停止で失う権利やリスクを考えると、
普通はそんなこと安易に言いません。
「できるけど、こういうリスクがあるのでやらない方がいい」
「最初から満期まで継続できる無理のない金額を」
こうアドバイスしてくれる人が正しい紹介者ですよ。
既に商品を契約している人や、
これから検討している人にとって、何かしら参考になれば幸いです。