JACKの友人がカンボジアのランドバンキング詐欺被害に遭ったとの事で問題解決に力を貸して欲しいと泣きついてきましたがJACKも忙しいですし、この友人には投資前に散々忠告したにも関わらず聞き入れなかったので自業自得と判断し突き放しました。
だいたいカンボジアのランドバンキング案件なんて「聞いた瞬間に詐欺レベル」と判断できますよ普通は。余程紹介者の事を信じていたのか分かりませんが「まともな」金融リテラシーがあれば東南アジアの原野商法には投資しないでしょう。
この手の案件は被害者にも大きな落ち度があって、現地をよく見ておらず適切なデューデリジェンスをきちんとしていない(できない)ので、紹介者(投資勧誘者)が言う事を全部鵜呑みにして信じてしまっているんですね。日本人は日本国内の案件には厳しい目を持っていますが海外案件になると財布の紐も心も緩むのか、もしくはマネーリテラシーが子供レベルのおバカさんなのか分かりませんが、現地をよく見ていない不動産案件、投資案件に平気で金を投じます。JACKには信じられない事です。
現地を見に行ったとしても結局は紹介者の言われるがまま信じるしかないようで、「ここに数年後はたくさんの日系企業が誘致されるので賃貸需要が上がります」とか「数年後に空港が建設されるので需要は間違いなく伸びます」という嘘か本当か自分で調べる事もできない事を普通に信用してしまうのですから驚きです。日本の感覚で考えているのでしょうが東南アジアというのは工事の遅れ、中止、頓挫、元々無かったというのは当たり前のように起こるのでそれらを頭に入れた上でリスクの高い投資だと思っておかないと後で痛い目を見ます。
詐欺師は用意周到ですから、日本の大手企業が作成したかのようなありもしない完成予定図面を持ってきたり、市長や政府関係者と称する人間との写真を見せてきたり、地鎮祭や投資勧誘イベントに連れてきたりします。これはJACK自身も過去に経験しましたが、政府関係者と称する人間は実は近所のオッさんで金を握らせてスーツ着せて呼んでいたという事がありました。その人間が市長や政府関係者など僕らに分かる訳がないので信じ込んでしまうんですね。
詐欺師にとってマネーリテラシーの無い日本人は絶好のカモであり天国です。適当なPDFの資料と巧みなトークをしておけば数十万数百万ポンと出してくれるし、詐欺に遭ったとしてもシャイで恥ずかしがり屋なので詐欺師に対して徹底的に攻撃したり追求する事もなく泣き寝入りします。こんな国民は他にいないですよ。
恐らく大半のブログ読者さんよりもJACKの方が過去に色んな案件に投資してますし詐欺にも騙されました。それら失敗から学んだ事は、
「金融機関の案件や自分自身で管理できる不動産や株以外には投資しない」
というポリシーです。
東南アジアの不動産購入ならまだしも、不動産案件と呼ばれるものはほとんど詐欺ですのでくれぐれもご注意ください。