【コアメンバー運営11年目】サブスク業界の”1年生存率20%”が常識のなか、長く続くコミュニティに必要な3つの設計思想

少し前のことなのですが、ある資料に目を通していて、思わず手が止まりました。

サブスクリプション型ビジネスの継続率に関するレポートだったのですが、そこに書かれていた数字が、私自身が業界で見聞きしてきた感覚と完全に一致していたんです。

 

その数字とは、

「1年後も継続している会員は、業界平均でわずか20%」というものでした。

 

 

言い換えれば、月額制のサービス・コミュニティに100人が入ったとして、12か月後に残っているのはたったの20人。

残り80人は、何らかの理由でいなくなっている、ということです。

 

 

この記事では、サブスク業界・オンラインサロン業界における「1年生存率」というシビアな現実と、コアメンバーを11年間運営してきた経験から見えてきた「長く続くコミュニティに共通する3つの設計思想」について、できるだけ丁寧に言語化してみたいと思います。

 

サブスク業界の”1年生存率20%”は、本当に常識なのか

「20%しか残らない」という数字を初めて聞いたとき、多くの方は「さすがに低すぎるのでは」と感じるかもしれません。

けれど、これは決して悲観的な見立てではなく、サブスクサービスを運営している事業者の間では、ほぼ共通認識になっている数値なんです。

 

サブスクの形態は様々ですが、共通する構造があります。

 

会員は毎月、自分の意思で「継続するか・解約するか」を選び続けなければいけません。動画配信・音楽配信・有料コミュニティ・月額コンサル・オンラインサロン、形は違っても本質は同じです。

 

解約理由には共通パターンがある

業界レポートや実際の運営者の声を整理すると、解約理由はだいたい次のような分布になります。

  • 満足して卒業する人:当初の目的を達成して、自然と離れていく
  • 期待と合わなかった人:入ってみたら想像と違った・コンテンツが合わなかった
  • 関心が薄れた人:忙しくなった・別のテーマに興味が移った
  • 金銭的事情で見直した人:固定費削減の対象になった
  • 静かに離れる人:明確な理由はなく、なんとなくログインしなくなった

 

注目すべきは、最後の「なんとなく」が想像以上に大きな割合を占めるという点です。明確な不満ではなく、生活の中で優先順位が下がっていく

 

これが、サブスク業界における離脱の最大の構造的要因なんです。

 

「20%生存」を11年続けたら、何が残るのか

少しだけ算数の話をさせてください。

仮に、業界の合格ラインである「年率20%生存」を毎年繰り返したとします。

 

1年後に残るのは20%。その20%のうちさらに翌年20%だけが残ると、2年後は4%。

3年後は0.8%。5年後にはわずか0.03%、10年後は計算上ほぼゼロになります。

 

もちろん現実には、長く在籍している方ほど離脱率が下がる「ロイヤリティ効果」が働きます。2年目以降の離脱を仮に年率10%と置いて再計算してみても、10年後に残っているのは数%程度。

業界水準でいう「優秀な運営」を続けたとしても、10年スパンで見れば最初の会員はほとんど残らないという結論になります。

 

 

これは運営側の質の問題ではありません。

 

世の中の関心は移ろうし、人のライフステージも変わります。

同じコミュニティに10年以上居続けるという行為そのものが、業界全体で見れば例外的に難しい。それが現実なんです。

 

2026年現在、コアメンバーは11年目に入っています

私が運営しているコアメンバーは、2015年7月にスタートしました。

2026年7月で12年目に入ります。

 

具体的な人数や継続率の数字をここで公開するつもりはありませんが、一つだけはっきり言えることがあります。

 

業界平均の「20%生存」とは、まったく違う水準で続けてくださっている方が多いということです。

 

 

「業界の何倍」と表現すれば、それは一つの分かりやすい比較になるでしょう。

けれど、私が本当に大事にしているのは、数字そのものより「なぜ、これだけの方々が長く居続けてくださっているのか」という構造の側です。

 

 

長年の資産形成の経験から、そして11年間運営してきた現場感から、私なりに言語化できた「長く続くコミュニティに共通する3つの設計思想」を、ここから順番にお話ししていきます。

 

設計思想①:「答え」ではなく「判断軸」を渡す

多くの有料コミュニティ・オンラインサロンが提供しているのは、結局のところ「情報そのもの」です

 

「これを買えば儲かる銘柄が分かります」

「このセミナーを受ければ副業の正解が手に入ります」

というスタイルですね。

 

けれど、私はこの設計を最初から取りませんでした。

 

理由は単純で、情報を売ると、会員さんは”次の情報”を求め続ける受け身の存在になってしまうからです。

そして、その情報が外れた瞬間、価値はゼロになり、会員さんは静かに離れていきます。

 

判断軸を渡すとは、どういうことか

コアメンバーで一貫してやっているのは、「私はこの根拠でこう判断している。あなたなら、この情報をどう読みますか?」という渡し方です。

 

たとえば、ある相場局面について話すとき、「買え」「売れ」とは絶対に言いません。

「今のドル円は、こういう要因と、こういう要因のせめぎ合いになっている。私はこちらに比重を置いて見ているけれど、あなたが重視している指標は何ですか」というやりとりに持っていきます。

 

 

不動産でも、物販でも、税務対応でも、同じスタンスです。

会員さんが「自分の頭で判断できる状態」に少しずつ近づいていくこと。そこに最大の価値があると私は本気で考えています。

 

 

この設計は、即効性がありません。

むしろ「答えを教えてくれない不親切なサロンだ」と思われるリスクすらあります。

 

けれど、自分で判断できるようになった人は、簡単には離れません。

判断軸そのものが、会員さん自身の一生モノの資産になるからです。

 

設計思想②:時間そのものを資産化する

コアメンバーには、過去11年分のレポート・相場分析・税制改正への実務対応・不動産取得記録・物販事業の数字・失敗事例の振り返り、それらすべてが積み重なっています。

これは新しい会員にも、長く居てくれている会員にも、別々の意味で価値を持ちます。

 

新しい会員にとっての価値

「過去にこういうケースで、こう対応した・こう判断した」という実例の参照ライブラリとして機能します。

教科書には載っていない、現場の意思決定の記録です。

 

長く居続けてくれる会員にとっての価値

過去の自分が、どう考え、どう動いたかを振り返れる「自分史」のような側面があります。

「2018年の相場であのとき自分はこう判断した」と言える材料が手元にあるかどうかは、次の意思決定の精度に直結します。

 

 

これは正直に言って、真似しようと思っても、すぐに真似できないものです。

 

今日新しくコミュニティを始めて、11年分の蓄積を1か月で作ることはできない。これは時間そのものが価値に変換されている領域なんです。

 

会員さんから時々言われるのが、「昔の◯◯ショックのときの分析を読み返すだけで、今の判断に活きる」という声です。

新しい情報には新しい情報の価値があるし、過去の蓄積には過去の蓄積にしか出せない価値がある。両方を切らさずに供給し続けることが、長く続くコミュニティの土台になります。

 

設計思想③:運営者が「現役プレイヤー」であり続ける

これが、3つの中で一番大事だと私は思っています。

私はコアメンバーを運営しながら、今もすべての領域で現役のプレイヤーとして動き続けています。

 

不動産は十数物件を運用していますし、Amazon物販も自分の手で回しています。

AI関連の事業も2024年から本格的に取り組み始めました。

 

株式投資もFXも、もちろん今も継続しています。

 

なぜ「現役」であることが決定的に重要か

引退した投資家が「昔こうやって稼ぎました」と語るのと、今この瞬間も毎日チャートを見て、税務処理を実際に経験している人間が「今、こう動かしています」と語るのとでは、情報の鮮度・説得力・応用の効きやすさが、まったくの別物になります。

 

これは聞き手にとって、決定的な違いを生みます。

机上の理論ではなく、現場の手触りが言葉に乗るんです。

 

 

私が現役を退いた瞬間、コアメンバーの価値の半分は失われると思っています。

だから私は、今も毎日プレイヤーであり続けることを自分に課しています。

 

「現場で動き続けること」自体が、会員さんへの最大の責任だと考えているからです。

 

11年やってきて、最後に分かった一番大事なこと

サブスク業界の1年生存率20%という現実の中で、業界水準を大きく上回る形で続けてこられたのは、決して運営側だけの手柄ではありません。

 

むしろこれは、「自分の判断軸を持ちたい」「学び続けたい」「動き続けたい」と思って集まってくださっている会員さん一人ひとりの本気と意志で成り立っているものです。

 

 

運営者である私の仕事は、シンプルに3つだけ。

  • 判断材料を、止めずに出し続けること
  • 11年分の蓄積を、絶やさず積み増していくこと
  • 自分自身が現役プレイヤーであり続けること

 

業界平均を大きく上回る継続率が実現できているとすれば、その理由は、結局のところここに集まってくれている方々が優秀で、本気で、人生の判断軸を真剣に磨こうとしているからです。

 

それだけは、11年間運営してきてはっきり分かりました。

 

業界平均と離れた数字を生む「もう一つの要素」

3つの設計思想の話をしてきましたが、現場で運営し続けてみて、もう一つだけ大事だと感じている要素があります。

それは「コミュニティの空気感」です。

 

会員同士の関係性が、退会率を左右する

これは数値で測りにくいのですが、長く続くコミュニティには共通して、会員同士がフラットに情報交換できる空気があります。

運営者と会員、講師と受講生、という上下構造ではなく、横で並んでお互いの試行錯誤を共有できる関係性が成立しているかどうか。

 

 

コアメンバーの中でも、私が発信する情報と同じくらい、会員さん同士のやりとりから生まれる気づきが多く存在します。

 

「Aさんがこの不動産戦略を試してこう失敗した」

「Bさんがこの物販ジャンルで黒字化した」

というリアルなケースは、私一人が出す情報の何倍もの密度を持ちます。

 

 

運営してきて気づいたのは、運営者は「答えを出す存在」ではなく、「対話が起きる場の温度を保つ存在」でなければいけないということです。

これは初期にはまったく分かっていなかった視点でした。

 

「年率20%生存」を超えるために、絶対にやってはいけないこと

逆説的なのですが、

長く続けるためにやらない方が良いことも、いくつかはっきり見えてきました。

 

① 過度な煽り・FOMO訴求

「今入らないと損する」「次のチャンスは○年後」といった煽り型の訴求は、短期的には入会数を増やしますが、期待値が膨らみすぎた状態で入ってきた人ほど、半年〜1年で大きく失望して離脱します

コミュニティ全体の空気も荒れていく傾向があります。

 

② 流行テーマだけを追いかける運営

その時々で話題のテーマ(NFT・メタバース・特定の流行商品)だけを切り取って提供する運営は、ブームが去った瞬間に存在意義を失います。

普遍的なテーマ(家計・税務・資産運用の原理原則)と、時流のテーマを両輪で扱うことが、長期運営の必須条件です。

 

③ 会員数を増やすことを目的化する

「とにかく入会者数を増やす」モードに入ると、運営の質が必ず落ちます。

 

私はコアメンバーで、「合わない方には入会を勧めない」という不思議な方針を取り続けてきました。

サイトに派手な訴求を置かないのも、煽る勧誘をしないのも、結局はこの方針の延長線上にあります。

 

“続けること”そのものに価値があると気づくまで

コアメンバーをスタートした2015年、私は正直に言えば「続けること」の価値をここまで深く理解していませんでした。

半年や1年スパンの満足度ばかり気にしていた時期もあります。

 

けれど、11年間の投資経験を通じて、そして11年間コミュニティを運営し続けて見えてきたのは、「変わらず続いていること」そのものが、現代において希少な価値になっているという事実です。

 

 

世の中の情報は、ますます短サイクル化しています。

SNSのトレンドは数日で入れ替わり、流行のサービスは数年で消えていく。

そんな環境の中で、10年単位で同じ場所に同じ人が居続けられるというだけで、それは強力な意味を持ちます。

 

判断軸の磨き合いも、相場分析の蓄積も、税制改正への対応も、結局は「同じ場が続いていること」を前提にしてはじめて積み上がっていくものです。

短期で消えるコミュニティでは、本当の意味での蓄積は起こりません。

 

2026年現在のコアメンバーについて

コアメンバーは、月額1万円+税の小さなコミュニティです。

派手なプロモーションも、煽るような勧誘もありません。

 

「自分の人生の判断軸を、もう一度作り直したい」と感じている方には、もしかすると合うかもしれません。

 

取り扱っているテーマは幅広く、投資・FX・不動産・物販・税務・AI事業など、私自身が今この瞬間も現場で動かしている領域すべてを共有しています。

気になる方は、下のリンクから覗いてみてください。

https://coremember.jack-invest.com

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

サブスク業界の現実と、長く続くコミュニティの構造について、少しでも参考になる視点があれば嬉しいです。

 

 

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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