タイ鉄鉱石事業投資案件の破綻が遂に表沙汰になりました。全国で約1500人から300億円近くを集めたそうですので規模的にはスピーシーのアービトラージ事件に匹敵するレベルです。
JACK自身も2012年か13年にこの案件の事を知り、投資にも勧誘されました。当時は原油案件だの鉄鉱石案件だの金案件だの私募資源投資案件が非常に多かったのを覚えていますが、大手商社でもないのに海外の資源投資案件がまともに扱える訳がないと感じたので投資は見送りましたが、その時の判断は正解だったと思います。
タイでは先日も飲食事業投資案件が詐欺で破綻していますが、日本人が日本人を騙す場所、日本人詐欺師が多く住む場所に成り下がった気がします。フィリピンもそうですがタイでの投資案件や現地在住の日本人が投資案件を紹介してきた際にはまず詐欺を疑って下さい。
鉄鉱石事業投資案件は当時日本でも多くの紹介者がおり、セミナーや投資会合で投資を募っているのをよく目にしました。ブログやSNSでも案件の紹介やセミナー告知をしていた人間が多数いますが、今では当時のブログ記事を削除し、紹介者責任を果たす事なく別の東南アジア事業案件、不動産案件に手を出したり紹介したりしているようです。怒りを通り越して呆れますね。
私募投資案件は2,3年周期で組成と破綻を繰り返します。今年はマカオカジノジャンケット案件や東南アジア事業投資案件が数多く破綻していますが、同時に新しい私募投資案件も組成されており、各地でセミナーが行われ投資を募っているそうです。これからスタートする案件は100%の確率で2,3年後には破綻しますので例えば100万円を投資してしまうと60万円以上は回収できずに終わります。
「どんな私募投資案件に注意すれば良いでしょうか?」という質問をよく頂くのですが全部です。案件の首謀者・主宰者はカネが集まればネタは何でも良いと思っているので、事業投資だったり資源投資だったりFXだったり社債だったり時には不動産ファンドだったりもします。案件を信用させて高配当を謳い、最初は配当をきちんと払って出資者を安心させ「紹介者」として活動させて人を多く呼び込み一気に資金を集めます。
資金が一定額集まり新規投資の流れが悪くなってくれば約束の配当は停止。それを外部のせいにしてその間に逃亡の準備。数ヶ月後に完全に破綻というのが詐欺案件の「いつもの」流れです。最後は首謀者が弁護士に委託して「事業の失敗」で片付けられ、「返済意思はあるので暫く待ってほしい」と言われたまま一生返済はありません。
私募投資詐欺案件を首謀・紹介した人間は猛省してほしい所ですが、現実はそうではなくまた違う私募投資案件を見つけてきては大して調べる事もなく人に紹介して被害者を生んでいます。いい加減しつこいと言われるかもしれませんが、これだけは言っておきます。
私募投資案件には絶対に投資しないようにしましょう
年利20%のFX案件、年利40%の社債案件などの情報が入ってきています。これらは全て破綻しますので信用しないように!