オフショア長期積立商品を20年以上の長期で契約したにも関わらず、
わずか5年以内に積立を停止してしまう人が後を絶ちません。
この主な原因は、契約前に一部の紹介者から受ける不正確な説明にあります。
「3年目以降は積立を停止しても問題ありません」
「最初の2年間だけはボーナスがあるので、その間だけ積立を頑張りましょう」
こうした説明は、長期積立投資の本来の目的とはまったく異なります。
後から調査して真実を知り、
失望して積立を停止するケースが非常に多いのが現状です。
契約からまだ数ヶ月しか経過していない方には、即解約をお勧めしています。
実際、2024年だけでも、30人以上の方の解約サポートを行いました。
オフショア長期積立商品自体は詐欺ではありませんが、
正確な説明を受けずに契約した場合、資産が増えるどころか、
積立停止後は確実に減少していくリスクがあります。
特に注意が必要な商品と契約経路
以下の条件に当てはまる方は注意が必要です。
- 何かしらの海外積立を、20年以上の契約期間で保有している
- 契約のきっかけが、セミナーへの参加やFP・友人知人の紹介だった
RL360以外にもインベスターズトラスト、メティス香港やドミニオン
などの商品を契約し、積立停止して放置しているケースも多く見られます。
今後解約を検討されているのであれば、途中譲渡(名義変更)の方が
手元に戻ってくる金額が多くなる可能性が高いためお勧めしています。
途中譲渡の現実:プラン時価では売れない
オフショア積立の途中譲渡について問い合わせをいただく中で、
よくある誤解が「時価総額そのままで買い取ってもらえる」というものです。
例えば、プラン開始から3年経過し、これまでに200万円を積立てているプランを、
200万円でそのまま買ってくれる人は皆無です。
プラン時価そのままで購入するくらいなら、新規契約した方が合理的だからです。
成功する譲渡の条件:Win-Winの関係構築
途中譲渡が成立するためには、買主にもメリットがある形にする必要があります。
- 売主は「解約するよりも」返戻金が多く受け取れる
- 買主は「新規契約するよりも」お得にプランを購入できる
このように双方にとってメリットがある取引になります。
途中譲渡は、解約を検討している人にのみお勧めしていますが、
以下の方々には適していません。
- 満期まで積立を継続できる方
- 一時的に積立を停止しているが、将来的に再開予定がある方
IFAの対応に要注意
一部のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、
「プランの途中譲渡はできない」と誤った情報を伝え、
譲渡手続きを進めようとしないケースがあります。
これは「できない」のではなく、「やりたくない」というのが実情です。
自社の利益を優先し、
顧客の利益になることは積極的に行わないという姿勢が見られます。
このような対応も、信頼できるIFAを見極める判断材料になります。
2025年の最新状況と対処法
2025年現在、オフショア積立商品の規制環境はさらに厳しくなっています。
特に注意すべき点として、
- 手数料体系の透明性:新規契約では手数料開示が義務化されていますが、既存契約者には適用されないケースがあります
- 為替リスク:円安傾向が続く中、外貨建て商品の価値変動に注意が必要です
- 契約書の細部確認:解約条件や手数料について、契約書を再確認することをお勧めします
オフショア積立商品を解約しようと考えている場合は、
まず途中譲渡の可能性を検討してみてください。
ただし、いくつか重要な制限があります。
- スタンダードライフは保険会社のルールで譲渡ができません
- RL360(ロイヤルロンドン)は商品としての人気が低く、買い手を見つけるのが困難です
- インベスターズトラストやメティス香港などの新興商品も、買い手市場の状況によります
譲渡ではなくプラン解約をしたいが方法が分からない、
紹介者が相談に乗ってくれない、
という方は行政書士などが提供する
高額(ぼったくり)な解約代行サービスに依頼する前に、
私のnote記事をご覧ください。
ほとんどの場合、自分で手続きを行うことが可能です。
コアメンバー限定サービスについて
途中譲渡のお手伝いは「コアメンバー」のみに提供しているサービスです。
このプロセスでは双方の信頼関係が最も重要なため、
コアメンバー以外からのご依頼にはお応えできない点をご了承ください。
信頼できる投資環境を構築していくために、
正確な情報提供と適切なサポートを今後も継続していきます。
ご相談は無料ですので、オフショア投資の契約や継続に困っている方は、
お問い合わせフォームから連絡してください。