「10年以上前に契約したフレンズプロビデント、まだ放置していませんか?」
この問いにドキッとした方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
10年以上前、SNSやYouTubeが今ほど発達していなかった時代に、
多くの日本人が香港などの海外金融商品、
特に「フレンズプロビデント」「スタンダードライフ」「ハンサード」
といった長期積立プランに契約しました。
当時は為替も円高で、海外投資=お得という空気がありました。
しかし、実際に契約してみたら
「積立の継続が難しい」「手数料が高い」「商品内容がわかりにくい」
といったトラブルが続出。
気がつけば、支払いをやめてそのまま放置している人が多数です。
なぜこれらの海外積立商品が、日本で一大ブームになったのか、
その裏に隠されたリスクや構造について深く掘り下げていきます。
1. 10年以上前に流行った「海外積立ブーム」の実態
2000年代後半〜2010年代前半、日本国内では金利が極端に低く、
資産運用といえば銀行預金か国内投信が主流でした。
そんな中で、
「海外は年利6%以上」「生命保険も積立もできる」「ドル建てで為替益も狙える」
といった謳い文句が広がり、
香港やシンガポールのIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
が紹介する海外積立プランが人気を博します。
特に契約が多かったのが、以下の3商品。
- フレンズプロビデント(Friends Provident)
- スタンダードライフ(Standard Life)
- ハンサード(Hansard)
これらはいずれも
「25年〜30年の超長期積立」
「2年間の初期口座期間(手数料が高い)」
「途中解約は元本割れのリスクが高い」
という共通点がありました。
2. 情報弱者が狙われた「香港投資ツアー」の実態
当時は、現地IFAと契約するには香港へ渡航する必要がありました。
これを逆手に取った業者が登場し、
- 「香港銀行口座開設ツアー」
- 「投資商品契約サポートパック」
などを開催。
実際には、わずか1〜2日の現地滞在で銀行口座を開き、
IFAオフィスを訪れて積立商品にサインするだけ。
それにも関わらず、パック料金は50万円以上ということも珍しくありませんでした。
中には「保険を契約すればツアー代はキャッシュバック」などという
甘い誘いもありましたが、商品説明は英語のまま、通訳も中途半端という状態で、
内容をよく理解せずに契約してしまった人が多数いました。
3. 2年未満で支払い停止→そのまま放置のパターン
契約時に提示された返戻金のシミュレーションは、
25年間積立を続けた場合+毎年高利回りの理想値。
しかし実際は、以下のような理由で積立をやめた方が大半でした。
- 円安による支払額の増加(ドル建てのため)
- 毎月の支払いが2〜5万円と高額
- IFAの対応が雑・連絡が取れなくなった
- 手数料の高さに気づいた
初期2年間は「初期口座期間」とされ、
実質ほとんどの支払いが手数料に消えていました
(それすら教えてもらってないケースが多数)
そのため3年目以降に積立をやめると、
残るのは初期手数料が引かれた微々たる資産のみ。
とはいえ、これを放置しておけば、
さらに年々管理費用などで減っていく負のスパイラルになっていたのです。
4. 今だからこそ見直すべき理由
契約から10年以上が経過した今、
以下のような要因により「解約して資産を再構築する好機」と言えます。
・為替差益が出ている可能性
契約時(2010年前後)は1ドル=80〜90円台が一般的でしたが、
2024年現在は1ドル=150円前後。
単純に考えても、為替だけで+60〜70%の含み益がある可能性があります。
・残り支払い年数が長い(あと10〜15年以上)
今後も積立せず放置しておくのは非効率。手数料で減るだけ。
・他にもっと利回りが良く、手数料が少ない商品がある
サンライフ香港やCTFライフの一括払商品であれば、
手数料が非常に少なく、15年後には放置よりも確実に大きな資産形成が可能です。
放置している間に、資産は少しずつ目減りしていきます。
いま行動するか、
それとも10年後に「なんであの時動かなかったんだろう」と後悔するか。
未来の自分のために、今こそ冷静な判断を。
次回は、「今、解約しても損じゃない理由」と、「解約返戻金をどう活かすべきか」
について具体的にご紹介します。